2012/06/09

愛の雨~ラブレイン17話 vol.1

ラブレイン17話です。



さっそくどうぞ




+-+-+-+

「一緒にいたいです」

意を決して絞り出したたったの一言。

その言葉に、ジュンは黙って彼女を抱きしめた。
強く強く。

体を離すと、彼は彼女の手を取って走りだす。

+-+-+-+

橋の下を通りかかったヘジョンは、ふと人の気配を感じ上を見上げた。
橋の上に抱き合っている若者が目に入る。
チラリと視線をやり、彼女はそのままそこを通り過ぎた。

+-+-+-+

庭のテーブルで、ユニは訪ねてきたイナにお茶を差し出した。

ユニ「向こうではうまく行きましたか?」
イナ「えぇ。今日帰ってきたんです。あなたは元気でいましたか?」

ユニは静かに微笑んだ。

イナ「子どもたちに話したのか気になっていたこともあって…。それで来たんです」
ユニ「子どもたちにはしっかり話しました」
イナ「そうですか…。大変なことを君に任せてすみません」
ユニ「いいんです。私が話すと言ったんですから」
イナ「君は…大丈夫だよね?」

ふっと笑ったユニは黙って俯いた。

「何なの?」

突然な声に二人が視線を上げると、そこでヘジョンが彼らを睨んでいた。
鋭い視線が素早くイナとユニを見比べる。

ヘジョン「一緒にいたの?(イナに)あなた、学校へ行くって言ってたんじゃなかったの?」
イナ「(ユニを気にしながら)こんなところまでどうしたんだ?」
ヘジョン「心配しないで。庇う必要なんてないわ。また水引っ掛けに来たわけじゃないから」
ユニ「・・・。」
ヘジョン「ちょっと話しましょ」

ヘジョンはイナの隣に腰を下ろした。

ユニ「どうしたの?」
ヘジョン「二人共平気そうね。この世が崩壊でもしなきゃ別れないと思ってたけど」
二人「・・・。」
ヘジョン「こんなに簡単に終わらせるほどの愛で、人を30年も苦しめたわけ?結婚しないことにしたって本当なの?」
ユニ「それを確かめにここまで来たの?」
ヘジョン「そうよ。本当なら嘲笑ってやろうと思ってね」
イナ「ヘジョン、やめるんだ」
ユニ「えぇ。本当よ。この人と私、これからは友だちとして付き合うことにしたの」
ヘジョン「ふふっ。友だち?素晴らしい友情になりそうね」
二人「・・・。」
ヘジョン「私が知らないことが何かあるわね?結婚まで諦めて友だちになることにしたなんて」

イナが口を開こうとすると、ユニが先に話し始めた。

ユニ「それは、あなたが関わることじゃないと思う。この人と私の問題よ」
ヘジョン「・・・。」
ユニ「あなたが無念の思いに苦しんだ時間については、何も言えないわ。でも。この結婚はあなたにとってもう終わったこと。だから、もうこの問題でイナさんを苦しめないでほしいの」
ヘジョン「(イナに)ジュンに話したの?」
イナ「・・・。」
ユニ「子どもたちには言ったわ。話したの」
ヘジョン「なら結構よ。何よりもジュンをこんなことに関わらせたくなかったから」
ユニ「もう関わることはないわ。だから、これからはこのことで訪ねてきたり干渉したりしないでくれると嬉しいわ」
ヘジョン「・・・。」
ユニ「今度会うときは…友だちとして会いたいの」
ヘジョン「・・・。」

ヘジョンを見つめるユニの目は、どこまでもまっすぐで穏やかであり、
ヘジョンは彼女に返す言葉を失った。

ユニ「(イナに)すみません。私、用事があってもう行かなきゃいけないんです」
イナ「・・・。」
ヘジョン「えぇ。そうするつもりよ。確認もできたし」

ヘジョンはさっと立ち上がった。

イナ「また来るよ」

イナが続いて立ち上がる。
ユニは同時に立つと、もう一度まっすぐヘジョンを見た。

ユニ「じゃあ、気をつけてね(イナに)お気をつけて」

頭を下げ、ユニは並んだ二人の前を離れ、先に家の中へと入って行った。

イナ「・・・。」
ヘジョン「・・・。」

ユニの後ろ姿を見送ったヘジョンは、隣で同じように彼女を見つめているイナを覗った。
ユニが家に入った後も、視線を外すことができず、彼女が消えていったドアをじっと見つめているイナ。
ヘジョンは彼の横顔に思わず苦笑した。

ヘジョン「見ていられないわね。話しましょ。言いたいことがあるの」
イナ「・・・。」

+-+-+-+

場所を移し、ヘジョンは堅い表情でイナと向き合っていた。

ミホが口を滑らせたことが、ヘジョンの頭の中を渦巻いている。

ヘジョン「ジュンのためってどういうこと?」
ミホ「あ…。ジュンオッパが教授の再婚に反対してたんですよ。だから、ジュンオッパのせいかって訊いてみただけですよ」

ヘジョンは考えを巡らせていた。

イナ「ヘジョン」
ヘジョン「・・・。」
イナ「話は何だ?」
ヘジョン「ミホに聞いたんだけど…。結婚を取り止めにしたのはジュンに関係があるって、それどういうこと?」
イナ「・・・。」
ヘジョン「それ以来何も言わないんだけど、一体ジュンが何を反対したって言うの?」

到底話すことが出来ず、イナは思わず窓の外に視線を逸らした。
ヘジョンは納得したように頷いた。

ヘジョン「何かあるには違いないわね」
イナ「・・・。」
ヘジョン「あなたが何も言わないなら、ジュンに直接訊いてみるしかないわ」
イナ「ジュンに何を訊くっていうんだ?もうやめるんだ。君の言うことを聞く子じゃないだろう」
ヘジョン「あなたに対しても私はいつだって何も言えない人だった。それなのに、今度はジュンにも干渉するなって?」
イナ「・・・。」
ヘジョン「私はあなたにとってどうってことない人間だったけど、ジュンにとっては違うわ」
イナ「母親として干渉するなと言ってるんじゃない。ジュンが自分で決めたことまで揺さぶるな」
ヘジョン「あなたが何と言おうと、私にとってはジュンのことが第一よ」
イナ「君にとっては君自身のことが一番大事なことだ。俺やジュンのことじゃない」
ヘジョン「あなたは私の男にならなかったけど、ジュンは私の子よ。あの子まで取られるわけにはいかないわ」
イナ「取る取られるなんて考えるな。そこから間違ってるんだ」
ヘジョン「ふっ。大した父性愛ね。本当に…ジュンが反対したから結婚をやめたの?」
イナ「・・・。」
ヘジョン「それで父親らしいことしたつもり?」
イナ「もうやめよう。これからはジュンの問題も君に従ってばかりいるつもりはない。先に失礼する」

イナは鞄を拾い上げ、さっさと席を後にした。

+-+-+-+

車を走らせ、ジュンがハナを連れて来たのは、ある一軒家だった。
管理人から鍵を受け取り、二人は部屋を見渡す。

ジュン「気に入ったか?俺たちこれから、ここで隠れてなきゃいけないみたいだけど」

#橋の上から手を取り合ってニコニコ楽しそうに走って、まっすぐここへたどり着く展開がよーわからん。

ハナが微笑んでリビングの中央へと歩き出すと、ジュンは後ろから彼女を包み込むように抱きしめた。

ジュン「二人きりでいられる場所が必要だったんだ」
ハナ「・・・。」
ジュン「いいか?」

ハナは黙って頷いた。

ジュン「今日は二人で話してよう。こうやって一緒にいないとすぐ現実に戻っちまうから」

再びハナが頷くと、ジュンはそのまま目を閉じ、彼女の存在を噛み締めた。



ジュン「こうして抱きしめてると…最高だな」

+-+-+-+

二人は仲良く市場にやって来た。
活気溢れる市場の中には所狭しと商品が並び、人混みの中を楽しく見て回る二人。
派手な服を見つけては「可愛いね~」「これお前のだ!似合うぞ~」なんてふざけては笑い合った。

ある惣菜屋に目が留まったハナ。

ハナ「こんにちは。これ、食べてみてもいいですか?」
女店主「どうぞ。美味しいですよ」
ハナ「ありがとうございます!」

一つだけ爪楊枝で取り、口に入れたハナは目をつぶって味わった。

ハナ「うん!美味しい!」

もう一つ取ったハナはそれをジュンに差し出す。

ハナ「食べてみて!」
ジュン「いらないよ」
ハナ「美味しいから食べてみて」

口の前に差し出され、渋々口に入れてみるジュン。

ハナ「美味しいでしょ?」
ジュン「…ウマいな」
ハナ「(店主に)これとそれ、ください」
ジュン「おい、そんなにたくさん買ってどうやって食うんだよ」
ハナ「心配しないで。私が全部食べるから!」

二人の様子に女店主が微笑む。

女店主「新婚夫婦でしょう?すごくお似合いだわ」
ジュン「・・・。」
ハナ「新婚夫婦じゃ…」
女店主「二人共似てるし、兄妹かしら?」
ジュン「・・・。」

ジュンは笑ってハナの肩を組んだ。



ジュン「僕たち新婚夫婦ですよ」
ハナ「・・・。」
ジュン「似合ってるでしょ」
女店主「そりゃそうよ!まさに天生縁分(=よく似合った夫婦)ね」

女店主「素敵なカップルだから(他の惣菜を指さし)これも安くしといてあげるから、持って行って。ね?」
ハナ「本当ですか?ありがとうございます」

複雑な表情だったハナに再び笑顔が戻る。
彼女の横顔を、ジュンがそっと覗った。

+-+-+-+

惣菜の袋を手に、二人はまた歩き出した。

ハナ「私、結婚した人に見えるのかな」
ジュン「夫婦に見られるの嫌か?」
ハナ「私たちがどうやって夫婦になれるんですか…」
ジュン「(笑)俺とは生涯恋愛だけしていたいって?」
ハナ「・・・。」

結婚を諦めた親同士のことを考え、どうしても辛くなってしまうハナ。
俯いたハナの肩を優しく両手で掴んだジュンは、彼女を自分の方にくるりと振り向かせた。

ジュン「俺を見てみろ」
ハナ「・・・。」
ジュン「これから3つ数える。そしたら、その瞬間から俺たち二人のことだけ考えるんだ」

ハナがフッと微笑む。

ジュン「1つ」
ハナ「・・・。」
ジュン「2つ」
ハナ「・・・。」
ジュン「3つ」

ハナの目の前で、ジュンがパチンと指を鳴らした。
彼女の顔を覗きこむジュンの瞳はどこまでも穏やかで、彼女は彼の優しさに思わず笑ってしまう。



二人はもう一度笑顔で見つめ合った。

+-+-+-+

戻ってきた二人はさっそく食事の準備に精を出していた。
テーブルにはおかずが並び、コンロではチゲがコトコト煮えている。
ジュンが野菜を切りながら恨めしそうにぼやいた。

ジュン「簡単に作って食べりゃいいのにさ。わざわざ飯にチゲに肉に…はぁ、ダサいな」
ハナ「こうやって出掛けたときはご飯、チゲ、肉!ちゃんと食べるのが鉄則なんですから。平凡にね」
ジュン「俺は特別なのがいいんだ」

テーブルで包丁を持つジュンを見て、ハナが笑った。

ジュン「何で笑うんだ?」
ハナ「料理、思ったより上手ね。きゅうりとズッキーニの区別もできないように見えるのに」
ジュン「…何だって?どの辺がそう見えるんだよ?」

とりあえず文句を言っておいて調理に戻ったジュンを、ハナが見つめた。

ジュン「?」
ハナ「・・・。」
ジュン「何でそんなにじっと見るんだ?そんなにカッコイイか?」
ハナ「^^」
ジュン「確かに、料理の得意な男は女たちにモテるよな」
ハナ「(笑)他の女の子たちにもよく作ってあげたんですか?」
ジュン「(即答)トーゼンだろ」
ハナ「・・・。」

ヤキモチに顔をしかめたハナに、ジュンが思わず笑う。

ハナは持っていたパンフレットを広げた。

ハナ「ご飯食べたら星を見に行きましょうよ。この近くに天文台もあるんですって」
ジュン「行かない」
ハナ「?」
ジュン「どこにも行かない。今日はお前とずっとここにいるから」

下を向いて野菜を切っていたジュンが視線を上げ、ハナを見た。
ハナも彼を見つめ返し、何も言わずに頷く。
彼女の表情に、ジュンはホッとしたように視線を戻した。

ハナはもう一度パンフレットを眺めた。

【北漢山の霧】

-- 北漢川の水が引くと共に一瞬のうちに広がる霧は巨大な雲の上を歩いている気分にさせてくれる。梅雨の期間、雨が降ったり止んだりを繰り返す過程で、並外れた霧が発生する。いつも見られる… --

ハナ「ふふっ。面白いのがある」
ジュン「何だ?」
ハナ「こっちに来て見て」

ジュンは料理の手を止め、彼女の隣に座ると、パンフレットを読み始めた。

ジュン「朝の川辺の霧が有名?」
ハナ「・・・。」
ジュン「一緒に霧を見ると愛が成就するという伝説?」

そこまで読み、視線を上げて考え始めたジュンを、ハナが振り返った。

ハナ「どこかでよく見たやつでしょ?」

ジュンがハッとして起き上がる。

ジュン「ダイアモンドスノーだ」
ハナ「^^」
ジュン「あ、俺たち一緒に見たから成就しそうだな」
ハナ「・・・。」
ジュン「お前、俺があげたネックレス、どうした?」
ハナ「・・・。捨てましたよ」
ジュン「え?」
ハナ「自分だって指輪捨てたくせに」
ジュン「(溜息)」

ジュンはおもむろに自分の首元からネックレスを引っ張りだした。

ジュン「ジャジャーン」

引っ張りだしたネックレスの先端にぶら下がっているのは、ハナが彼に贈った指輪だった。

ハナ「!」



彼はそのネックレスを外すと、彼女に差し出した。

ジュン「手、出してみて」

広げた彼女の手のひらに、スルリと指輪が滑り落ちる。
目の前の指輪に感激して言葉も出ないハナの顔を、ジュンが黙って見つめた。

ハナ「…捨ててなかったんですか?」
ジュン「ホントに捨てたと思ったのか?」
ハナ「・・・。」
ジュン「もし決心がついたら、もう一度俺にくれ。俺はもう…決心できてるから」

ハナが指輪から視線を上げると、ジュンが優しく笑いかけた。

ジュン「(グツグツと音が聞こえるのに気づき)チゲが煮えてる」

ふいに立ち上がりキッチンに向かったジュンの背中を見送ると、ハナはまた指輪を見つめ、彼の愛を噛み締めた。

+-+-+-+

ユニは遅くまで植物園の管理についてスタッフと打ち合わせていた。

ユニ「明日はここからここまでやりましょう」
女性スタッフ「はい」
ユニ「あ、ごめん。すっかり遅くなったわね」
女性スタッフ「(笑)いいんですよ。夜勤手当もらえますから」
ユニ「ハナは温室にいるのかしら?」
女性スタッフ「あ…今日は来てませんけど」
ユニ「今日は植物園にいる日だから、遅くまで温室にいるって言ってたんだけど?」
女性スタッフ「あの…誰かが訪ねてきたそうなんです」
ユニ「誰?」
女性スタッフ「ボーイフレンドみたいだったって」
ユニ「・・・。」
女性スタッフ「ここでハナのこと探してて、その人の車に乗って出掛けるの、見たらしいんです」
ユニ「・・・。」
女性スタッフ「あ、テソンさんじゃないですよ。はぁ、テソンさん、ホントに惜しいわ。こんなことだとわかってたら、あのときテソンさんとしっかりくっつけといたのに」

ここまでハナに会いに来たボーイフレンド。
ユニはまだ知らないその男性と娘に思いを巡らせた。

+-+-+-+

ようやくテーブルに向き合って座ると、ジュンがチゲの蓋を開けた。
ハナが「どれどれ」とばかりに、匙でスープをすくい、口に入れると、「うーん!」と歓声を上げた。

ジュン「最高だろ?俺はもともとこういう人間だからな」
ハナ「はぁ。チャンスさえあればエラそうに。留学してたんでしょう?じゃ、当然このくらいしなきゃね」
ジュン「留学した時も料理しなかったな。飢え死にしようが、手を怪我する危険があることは絶対しなかったから。考えてみたら、料理してやった女はお前が初めてだな」
ハナ「(笑)たくさん作ってやったって言ったくせに」
ジュン」(ニッコリ)だから残さずにたくさん食べろよ^^」

二人が食べ始めると、ハナの携帯が鳴り始めた。
「お母さん」画面に発信者の名前が表示されている。
ハナが戸惑い、ジュンをチラリと見ると、彼は穏やかに「出ろよ」と促した。
彼女は思いつめた表情で立ち上がる。

ジュン「・・・。」

+-+-+-+

外へ出てきたハナは、それでもまだ躊躇いながら電話を取った。

ユニ「あぁ、ハナ。お母さんよ。どこにいるの?」
ハナ「お母さん、ごめん。話も出来ずに急に出てきちゃったの。…学校で用事が出来てね」
ユニ「・・・。」
ハナ「今日は一晩、実習の経過を見てなきゃいけないから…遅くなりそう」
ユニ「・・・。」
ハナ「お母さん?」
ユニ「あぁ、そうなの。じゃあ頑張ってね」
ハナ「・・・。」
ユニ「明日話しましょう」
ハナ「・・・。」
ユニ「ハナ」
ハナ「?」
ユニ「大丈夫なの?」
ハナ「うん、大丈夫」

電話を切って俯いたハナを、家の中でジュンが見つめていた。
ハナが彼を振り返ると、心配そうだった彼の視線が温かく変わった。
その眼差しに応えるように、ハナも彼に微笑み返す。

+-+-+-+

ハナのいない家をテソンが訪ねていた。

ユニ「いらっしゃい」
テソン「ハナに会いに行ったら温室にはいなくて。ひょっとしたら家にいるかと思ったんです」
ユニ「テソン。ちょっと話しましょう」

ユニはダイニングでテソンにお茶を差し出した。

ユニ「今日、誰かがハナを訪ねてきたって聞いたんでしょう?」

テソンは小さく頷いた。
ユニは注意深く口を開く。

ユニ「テソン。ハナには誰か好きな人が出来たみたいなの」
テソン「…実は知っていました」
ユニ「知ってたの?」
テソン「知ってました。少し前に別れたことも。…止めてくだされば良かったのに」
ユニ「!」
テソン「ハナにふさわしい相手じゃないんです、先生」
ユニ「どんな人なの?」
テソン「・・・。」

どうにも説明できず、テソンはユニの前で絶句した。
困って俯くテソンに、ユニの不安が募る。

+-+-+-+

ジュンとハナは庭の小さなブランコに並んで座っていた。
ハナが呟くように口を開く。

ハナ「私たち、どうしたらいいのかな」
ジュン「・・・。どう…しようか」
ハナ「お母さんたち、もう上手くはいかないのかな」
ジュン「俺たちが…諦めてか?」
ハナ「・・・。」

ハナにもその答えはなかった。
沈黙が二人を包む。

そのとき、急に降りだした雨が二人に容赦無く降りかかり、ハナが慌てて立ち上がった。

ハナ「早く入りましょう。濡れるわ」
ジュン「・・・。」

ジュンはゆっくり立ち上がり、雨空を見上げて目を閉じた。

ジュン「ちょっと濡れていよう」

ハナも彼の隣で落ちてくる雨を見上げた。

雨が二人の心の中の鬱蒼としたものを静かに洗い流していく。
二人はそうやってじっと雨に打たれていた。



+-+-+-+

ユニは主のいない娘の寝室にいた。

いつの間にか大きくなった娘。
机の上に飾ってある娘の写真を手に取り、ユニはそっと指でなぞってみる。

写真を戻して綺麗に並べ直すと、ふとその隣に置いてあるカメラに目が留まった。
それを手にしたユニは、何気なくスイッチを入れた。
娘の撮った写真が液晶画面に映し出される。

ユニ「ふふっ」

愛らしい娘の表情に、ユニは思わず微笑んだ。
次の写真を表示させると、ハナの隣に寄り添っている男性に彼女の目は釘付けになった。

ユニ「?」



そこに映っているのは、ユニが今まで見たこともない、楽しそうに笑っているジュン。

ユニ「!」

ユニの頭の中に、いろいろな言葉が次々と蘇った。

ジュン「僕たちがどんな思いをしてきたか、きっとお分かりにならないでしょうね」
ジュン「(食事の席でハナに)僕が取ってあげちゃダメですか?どうせ俺たち、家族になる関係なのに」
ハナ「兄妹なんかじゃありません!」
ジュン「家族は良くて、兄妹はダメなんですね」
イナ「僕はジュンを裏切ることが出来ないんだ」

#ものすごく的確なセリフを5つ瞬時に選んで思い出すユニは天才

・・・・。

ユニの中で一瞬にして全てがつながる。
彼女は愕然としてそこに座り込んだ。

ユニ「どうしよう…。どうすればいいの?イナさん、子どもたち、私の娘…可哀想に」

茫然と座っている彼女の心のなかに、これまでずいぶん悩んでいる様子だったイナの姿が次々と思い出された。
母の結婚のために「出来るものなら何とかしたい」とボロボロと涙を流して詫びた娘の泣き顔も。

+-+-+-+

ジュンの膝で眠ってしまったハナがふと目を覚ますと、いつの間にか彼の姿はなかった。
夜が明け始めている。
ぼんやりと白くなった空の下、彼女は彼を探しに外へ出た。

家の敷地を出て、川の畔に添って坂を下りていくと、橋の上に立っているジュンの姿が見えた。

ハナ「・・・。」

彼女はゆっくり坂を下り、彼の隣に立って景色を眺める。
薄明るい中、川の上に白い霧が立ち込め、幻想的な風景を作り出していた。

ハナ「霧ね」

※ここで言われている물안개(水霧)とは、普通の霧ではなく、例えば滝壺にできるような濃いものを指すようです。

ジュン「この間ダイアモンドスノー見たのに、また一緒に見たな」
ハナ「・・・。」
ジュン「何で一人で来たと思う?」
ハナ「?」
ジュン「今日、霧が出てるか出てないか、先に確かめようと思って。出てなかったら寝坊したフリするつもりだったんだ」

二人は顔を見合わせ、静かに笑った。

ジュン「俺は運命なんて信じない。ダイヤモンドスノーも霧も、一緒に見られたのは俺たち二人でいたからだろ」

彼は彼女の方に向き直り、まっすぐ彼女を見つめた。

ジュン「これからもたくさんのものをお前と一緒に見たいんだ」
ハナ「・・・。」
ジュン「運命なんてやつじゃなくて、ただ俺たちお互いだけを見つめて…そうやって一緒にいよう」
ハナ「・・・。」
ジュン「この愛が本当に叶うかどうか…一緒に見届けるんだ」

彼を見つめ返すハナの目が潤み、朝の光を受けてキラリと光る。
ポケットから指輪を出すと、彼の左手を手に取った。

ジュン「?」



彼女はその指輪を、もう一度彼の指にはめた。
指輪に落した彼の視線が、また彼女に戻る。
しっかり指輪をはめると、彼女も顔を上げ、彼に微笑みかけた。

ハナ「ソ・ジュンさんを選択します」
ジュン「!」

何も言えないジュンに、ハナがポツリポツリと言葉を続ける。

ハナ「ソ・ジュンさんは、いつでも私にとって…1番目なんです」
ジュン「・・・。」
ハナ「ソ・ジュンさんの味方になりますね」



黙って彼女を見つめるジュンの目がみるみるうちに潤んだ。
ゆっくり彼女に近づくと、しっかりと彼女を抱きしめた。

彼の腕の中で、彼女はいっぱいの愛に包まれる。
目を閉じた彼の瞳から、涙が小さく零れた。

+-+-+-+

ここで区切ります。

ジュンちゃんのハグはいい。うん。


28 件のコメント:

  1. 読み終わって下にスクロールすると、じゃらんの「高級旅館半額」でお布団二組並んだ写真が(;^_^A
    普通二人っきりでお部屋を借りたら、こういうシーンになりはしませんか?というかそういうシーンを期待した回でした。でも韓国のドラマをみているお母さん達がそんなの許さないんでしょうね。まぁあくまで爽やかな関係の人たちといおうか、ジュンの根性なしといおうか( ̄◇ ̄;)

    ついにユニお母さんが娘とジュンの関係を知ってしまいました。今まで皮肉屋な顔しかみたことなかったユニには衝撃でしょうね。でも私、あの写真撮ったときに、もしかしてこれをユニがみるんではないかって予想していました。大当たり~!全体的にまったりした回でしたが、ユジーナさん訳してて、脚本変えたくなることないですか?( ̄∇ ̄;

    返信削除
  2. Yujina様 翻訳が上がって来るのをいつも楽しみに待っています。
    やっと二人に幸せが訪れたひと時ですよね~
    新婚さんのように市場に買い物いったり、ジュンがお料理作ったり 
    うらやましい~としか言えない会話のやりとりでしたね 
    今までが辛いストーリーだったので、このまま幸せが続きますようにって
    思わず祈ってしまいました。
    先に映像は見てしまってますが
    Yujina様の翻訳を読んで初めて納得している私ですので
    残りのお話もよろしくお願いしま~す。

    返信削除
  3. いつも、楽しみに拝見させていただいています。何しろ字幕無しで観ていて、ありがとうやごめんなさいなど幾つかの単語しか解らない私には、ホントにありがたいです。会話の内容がわかると、よりいっそう辛さや悲しみが伝わってきて胸がジーンとくることがしばしばです。

    韓国では心配な話が聞こえてきて、日本で放送できないなんてことにはならないか気になるところですが、字幕で見られることを信じて待ちましょう☆グンちゃんの声で見たいので(笑う)
    20話まで、よろしくお願いします。

    返信削除
  4. ブルージェイ2012年6月9日 22:31

    Yujinaさん、お忙しいのにありがとうございます!
    翻訳を読みながら「そうそう、あの場面だわ」と瞑想にふけっています。
    ジュンからこんなに想われて、羨ましい限り(><)

    今まで悲しい涙が多かった分、今日は幸せに涙に変わってよかったです☆
    最終話までよろしくお願いします(#^.^#)

    返信削除
  5. ぐーたらママ2012年6月9日 23:09

    Yujinaさん、翻訳ありがとうございます。
    ちょうどYujinaさんの翻訳7話から読み直していたら
    新しくUPされて急いで読みました。

    お母さんとお父さんの結婚がなくなったからといっても
    2人の気持ちは複雑ですよね。

    ジュンが指輪をネックレスにして持っていてくれてよかった。
    指輪どうしたか気になっていたんです。

    ハナもきっと大切にネックレスもってますよね。
    これからジュンのお母さんがどのように関わってくるか
    気になりますが、とにかくジュンとハナの気持ちがまた
    1つになって本当によかった。

    これからも翻訳楽しみにしてます。

    返信削除
  6. いつもありがとうございます。
    ず~っと楽しみにしてました。
    小説を読むように拝読させていただいてます。
    ほんとにありがたいです。

    返信削除
  7. 17話まで見れて本当にうれしいです。字幕無しではよくわからなかったことがわかり感動してます。
    朝霧のシーン大好きです。ここまでつらかった二人の幸せな姿が見れてうれしかったです。
    今日はラブレインデーで、yujinaさんの世界にどっぷりひたれてたのしかったです。
    これからも楽しみにしていますのでよろしくお願いします。
    ジュンのハグ大好き☆

    返信削除
  8. 今回はやっと幸せが二人に戻ってきたような回ですネ!
    市場の可愛い会話、たぶんこんな感じ~って、くらいしか分かっていなかったので
    yujinaさんの翻訳を読んで、嬉しくてニヤニヤしてしまいました。

    それから、二人でお泊り~!
    日本のドラマなら下世話なベットシーンがあるんでしょうけど
    Love Rainでは、ひたすら穏やかな抱擁だけ。
    少し、物足りなさも感じながらも
    反面、ウナギとしてはホッとしました。

    全部、拝読して、早く後半が読みたくてたまりませんが
    yujinaさんのリズムに合わせてUPしてくださいネ!

    最後まで、お体大切にしてください。
    20話まで、続けていただかなければなりませんから・・・

    返信削除
  9. yujinaさん、こんにちわ。

    少し前まで、ハナちゃんの幸せのためにテソン先輩を選んだほうが良いんじゃないかって
    考えたこともありましたが、私は大切なことを忘れてました・・・。
    「ときめき・・・」
    ソ・ジュンさんに、完璧に「ときめき」ました。
    あんなに優しいハグは見ていても癒されます。

    本当に素敵な翻訳ですね。ありがとうございます。

    返信削除
  10. yujinaさんへ♪

    素敵な翻訳ありがとうございます♪
    指輪の秘密!? ハナがジュンに、はめている場面‥やっと納得しました(^。^;)
    床に、転がった指輪が、いつのまにか‥ジュンの首に‥
    ジュンが、拾ってたんですね‥

    ユニが、あんなに、きっぱりヘジョンに、話してたとは‥天才ユニは凄いですね!  最終話まであと3話‥半分
    よろしくお願いします!

    返信削除
  11. yujinaさん、お疲れさまでした(^^)

    息子命のヘジョンやったら、姿が見えなくても気配だけで目ざとく分かりそうなのに…
    なんでスルーしたんやろ?と、疑問のスタートでした。
    ユニがイナを信じて結婚を諦め、娘の愛を知る場面では心が痛みました。
    ちょいちょい入るジュンのプレイボーイ的な台詞がたまらなくいい~♪
    ハグも…いいですね~ 後半、楽しみにしております(^^*)

    返信削除
  12. 翻訳ありがとうございます!毎日ワクワクしてまっていました(>_<)
    「更新されたかなー♪」 と携帯を見るのがたのしみです(^^)

    返信削除
  13. 幸せそうな2人の話がよめて、幸せな気分になりました!
    ますます続きが楽しみになりました!ハッピーエンドを期待しつつ(^-^)/

    返信削除
  14. Yujina様 いつも楽しく拝読しています。
    ユニがヘジョンを前にあんなに毅然と語っていたとはYujina様の訳を読むまで解りませんでした。
    緑字コメのユニは天才に思わず笑ってしまいました…
    霧の中でジュンがあんなに男前なこと言っていたんですね~
    益々Yujina様の訳に引き込まれてしまいます。
    いつもありがとうございます

    返信削除
  15. >ものすごく的確なセリフを5つ瞬時に選んで思い出すユニは天才

    そうそう !! 全く その通り。

    ユニの演技(← とは思えない演技)に 鳥肌が立ちました (T-T)



    朝霧の素敵なシーンでは 

    ジュンが ものすごーーーく疲れたお顔で・・・  それが気になってしまった私です (汗)


    yujinaさん お疲れ様です。 

    引き続き 最後まで よろしくお願いします。

    返信削除
  16. 初めてコメントさせていただきます。日本で放送中ですが、我が家は視聴できません。リアル放送から少し時間がたったにも関わらず、状況が頭に浮かび、知らぬ間に涙かこぼれてきます。ユジナーさんのていねいな翻訳にはそんな力があると思います。今まで読み逃げしていて申し訳ありません。ここがずっとそばにあるので、何度もお邪魔してます。これからもよろしくお願いします。

    返信削除
  17. 上のコメントが匿名になってしまいました。
    名前の入れ方がわかりませんでした。
    りんちゃんです。すいません。

    返信削除
  18. yujinaさん翻訳ありがとうございます
    すごく楽しませてもらってます
    ですが。。。最終話まで翻訳されたら
    また動画アップしてた人が全ての翻訳データ手に入れて
    再び全話アップしそうで怖いです・・・・・・
    残りの翻訳を観覧できないように出来ないもんですかね・・・

    返信削除
  19. みょんsuky2012年6月10日 12:23

    Yujina ~さん안녕하세요(アンニョンハセヨ)

    17話 翻訳ありがとうございます(*^^*)

    優しさと幸せに溢れたジュンの笑顔から始まった17話
    毎日 楽しみに待っていました。

    16話で ミホが口をすべらせたことで植物園にやって来たヘジョンが
    ジュンとハナの姿を目撃してしまった、と思っていたので
    (一瞬、あれ??っという表情 してましたよね)
    イナとユニにヘジョンが 子供たちのことを問い詰めているのかと思いました。

    ユニにとって イナとの結婚は 歓びと同じくらい重荷でもあったのでしょうか...

    いつもヘジョンに対して後ろめたいような 遠慮がちなユニが
    あんなにきっぱりと 思った事を言えたのですから
    大人組の選択は イナとユニにとってもよかったんじゃないかと感じます。


    貸別荘?にハナとやって来たジュンの 

    部屋にはいるなり バックハグ! 優しく包み込むような...ほんとうに 

    そのあとの展開が 期待通りなわけ ありません (笑)

    ハグだけだから キュンキュンしちゃいます


    いいムードだったところに オンマからの電話....
    自分たちの事だけを考えられない 現実    ふたりが愛し合っていることをオンマも
    知った事を 二人はまだ知るよしもなく


    雨に濡れながら やるせない表情のジュンが 何を言っているのかすごく知りたかったので
    Yujina さんの訳を読んで やっとスッキリしました。

    何度も傷つき 何度も辛い決心をし 幾度となく涙をながし それでも変わることのない愛

    幻想的な美しい霧の中での 二人の会話   これで最後にしてくれ~と 思わず祈ってしまいました。


    時間の枠に納めるためか 不自然なことや あの話しどうなった?っていうこと
    多々あるけど そんな不粋なことは考えず

    ピュアな愛に 浸っています

    Yujina さん  これからも よろしくお願いします。

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  20. いつも楽しみに拝見させていただいています。
    今回は、ハナとジュンが幸せいっぱいで良かったです。
    でも娘の相手がジュンだと気づいたお母さんはさぞ辛いことでしょう。。。。

    毎回、ドキドキしてときめきをたくさんもらっています。
    それもYujinaさんの翻訳のおかげです。
    最終話までよろしくお願いします。

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  21. Yujinaさん、初めてコメントさせていただきます。
    いつも、読ませていただいています。ありがとうございます。
    何度も映像を観ていくうちにあれ?なんで?っていう突っ込みどころを見つけてしまうことが多々ありますが…ご愛嬌で…(笑)
    どうしても繋がるには違和感が…っていう場面もありますよね…突貫工事の韓国ドラマですから…
    致し方ないのでしょう…
    でも、今回のジュンの表情…うるうるしちゃいますね…
    あんな表情で見つめられたら…それだけで堕ちてしまいますぅ…
    なにもかも飲み込んでそれでも一緒にいたい…純粋な感情…
    やっと二人ともそこに辿り着いたってところでしょうか…
    親の方の愛のあり方のほうが形式にこだわっているように思うのは私だけでしょうか…
    最終話までゆっくり待っていますので、よろしく、お願いいたします。

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  22. バックハグ‼‼‼ ええよええよ^^ 私の耳もとでソギの呼吸がきこえているみたいでしたね‼
    あれは、グンソクssi のアイデアですね‼
    ああゆうの好きだもん‼‼‼
    そしてyujina〜♪さん今回の私のツボ‼
    霧が出てるか出てないか
    先に確かめようと思って
    でてなかったら寝坊したフリ
    するつもりだったんだ。
    そう言ってたんやね フンフン
    そのあと言ってることが強がりに聞こえまっせ‼
    あー‼ このまま幸せになれ‼‼‼
    そうは、いかんか⁉ あと何回かあるもんね
    韓ドラじゃなー^^
    コマスミダ^^ これ、鍵うけとった時ソギがいいましたけど、ええ声〜‼ アンニョン^^/

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  23. ああ面白かった♪
    毎日いまか、いまかと待っていた甲斐がありました。
    ありがとうございます。

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  24. いつもありがとうございます。
    訳がわかるとドキドキ感がまします。
    KNTVはみれてないので地上波かDVDの前に翻訳で内容がわかりとてもうれしいです。

    どうぞ20話までよろしくお願いします。

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  25. 久々に笑顔のジュンとハナが見られて、ふたりの楽しい会話があってうれしかったです。

    韓ドラの節度ある(?)ラブシーンは、はがゆかったり、もどかしかったりするけど、空想(妄想?)が広がり、好きです。

    yujinaさん、最後まで楽しみにしています。

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  26. とてもよかったです^^
    「ソ・ジュンさんを選択します」
    「ソ・ジュンさんは、いつでも私にとって…1番目なんです」
    「ソ・ジュンさんの味方になりますね」っとハナが言ったときほんとに、
    感動しました( ;∀;) カンドーシタ
    このまま、ハッピーエンドで終わればいいなぁって思ってます!!
    あぁ、続きがすっごく気になるぅ~~~>。< 
    17vol.2楽しみにしてます!! 最後までよろしくお願いいたします^^
     
     ※あまり、無理なさないでくださいね。

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  27. Yujinaさん、こんばんは(^-^)
    17話前半、読ませて頂きました。
    また、色んなシーンを思いだし改めてほっこりしたり、切なくなったり(^^)

    Yujinaさんの訳を読んで「あっ、ここあってる」とか「こんな事言ってたんだ!」とか毎回本当に楽しみです(*^^*)

    また次回も楽しく読ませて頂きます、ありがとうございます(^o^)

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  28. 早く次がみたいでーす(^。^)

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