2012/08/11

愛の雨~ラブレイン19話 vol.2

LOVERAIN19話、後半に入ります。


※今回画像がとても多く、ご覧になる環境によっては重くなるかもしれません。でも、どれも削れないのです。ごめんなさい!


さっそくどうぞ




+-+-+-+

ハナを送り届け、考えごとをしながら戻ってきたジュンが駐車場に姿を見せると、
隣に車を停めて待っていたイナが運転席から降りてきた。

ジュン「・・・。」
イナ「・・・。」

二人は近くのベンチに並んで腰を下ろす。
イナが静かに口を開いた。

イナ「お前たちには誤解を与えたくないんだ」
ジュン「・・・。」
イナ「またやり直そうなんて思っているわけじゃない。ただ…今はこうするしかないんだ」
ジュン「ハナのお母さんの目のこと、初めて父さんに話した時、もう考えていました。僕ならどうするだろう…ハナがあんなふうになったら、自分は何があってもずっとそばに寄り添っていたいと思うだろう…」
イナ「・・・。」
ジュン「目が見えなくなるまで、思い出をもっとたくさん一緒に作って、その後もずっとそばで守ってやりたい…そうやって生きていきたいって」
イナ「私はそんな欲を出すつもりはない。ユニさんも決して私を受け入れないだろう。私たちのことを負担に思わないでほしいんだ」
ジュン「父さんのことは理解できない…そう思ってました。けど、ハナを好きになって、誰かを想う感情がわかってくると、父さんが送った月日を…今は理解できるようになったんです」
イナ「・・・。」
ジュン「それに、父さんが僕のためにどんな思いで諦めたのか…今、少しは分かる気がするんです」

ポツリポツリと話す息子の横顔を、イナはじっと見つめた。
ジュンもゆっくりと顔を上げ、父の視線を受け止める。

ジュン「今まで…今まですみませんでした、父さん」



返事の代わりに、イナは微かに頷き、長く息を吐きだした。
愛する女性を守りたい…その純粋な気持ちが、長年父と子の間にしがみついていたわだかまりを静かに溶かしていった。

+-+-+-+

朝。

温室で作業をするハナの元へ駆けつけたのはテソンだった。

テソン「ハナ、先生はどこ?」
ハナ「お母さん?どうして?」
テソン「いや、具合が悪いとかそういうわけじゃなくて…、ペク社長がいらっしゃってるって聞いたから」
ハナ「・・・。」
テソン「先生、ソ・ジュンさんのお母さんと会っていらっしゃるんじゃないかと思ったんだ」
ハナ「・・・。」

言い知れない不安がハナを襲った。

+-+-+-+

ユニとヘジョンはリゾートの静かなカフェで向き合っていた。

ヘジョン「こんなことまで降りかかるとはね。あなたの娘と私の息子だなんて…話になる?」

ヘジョンは自嘲気味に笑った。

ユニ「・・・。」
ヘジョン「私があの子たちに酷な真似をしなくて済むようにしてちょうだい」

俯いていたユニがハッとして視線を上げる。

ユニ「ハナに会ったの?」
ヘジョン「聞いてない?」
ユニ「・・・。」
ヘジョン「私のこと、あまり恐れてないみたいね」
ユニ「ヘジョン!」
ヘジョン「だからあなたから話してよ。あなたのこととなると私、酷い人間になっちゃうの、分かるでしょ?」
ユニ「申し訳ないけど私、あの子たちのことは反対しないわ」
ヘジョン「!」
ユニ「私たちみんな、愛する人と一緒になれずに、長い間苦しんできたんでしょう?」
ヘジョン「・・・。」
ユニ「その苦しみを知っているから、私の娘、娘の愛するあなたの息子には、それを味わってほしくないの」
ヘジョン「・・・。」
ユニ「そろそろあなたも…母親として二人を見守ってくれないかしら」
ヘジョン「世の中にこんなケースありえないわ、落ちぶれた家柄でもないのに。イイ人ぶるのはやめてちょうだい」

そこへ入り口の扉が開き、カラカラとドアチャイムの音が響いた。
テソンと一緒に入って来たハナが、窓際に座っている母の後ろ姿を見つける。
「一人で行く」とテソンを制し、ハナは二人に近づいた。

ヘジョン「あの人がまたあなたのところに出入りしてること、私が知らないとでも思った?」
ユニ「・・・。」
ヘジョン「それなのに、私に何て言ったの?母親としてどうしろって?呆れるわ」

「やめてください」

ハナの声が響いた。
驚いた二人の母親が同時に彼女を見上げる。

ハナ「お母さんにどうしてこんなことなさるんですか」

ハナの声は怒りと緊張で今にも泣き出しそうに震えていた。

ヘジョン「何の真似なの?大人が話をしているところに!」
ユニ「ハナ、お母さん大丈夫よ。ヘジョン、やめてちょうだい」

ヘジョンが呆れ顔で二人を見比べた。

ヘジョン「本当に図々しい母娘ね」
ハナ「・・・。」
ユニ「ヘジョン、もう子どもたちのことを認めてあげて」
ヘジョン「何ですって?」
ハナ「やめてください。お母さん、具合が悪いんです。何もかもご存知なのにあんまりじゃありませんか?」

ヘジョンは思わず言葉を呑み込み、ユニを睨みつけた。

ヘジョン「あなたはいつだってそうだったわ。全部分かってて何も知らないふり。一人だけイイ人ぶって」
ユニ「・・・。」

冷たい言葉を浴びせるヘジョンを黙って見つめるユニの目は、どこまでも悲しげだ。

ヘジョン「それに、いつも私だけを悪者にさせたのよ」
ユニ「・・・。」

ユニを残し、席を立って歩き出したヘジョンは、ギョッとして立ち止まった。
冷たい目で自分を見ているテソンがいたのだ。
呆れたようにもう一度ハナの後ろ姿を振り返ると、ヘジョンは足早にその場を後にした。

ユニ「ハナ、どうしてこんなところまで来たの?」
ハナ「(涙声)ごめんね、お母さん」
ユニ「・・・。」

+-+-+-+

ジュンはPCのモニターを見つめ、じっと考え込んでいた。

画面に大きく映し出されているのは、ジュンに届いた1通のメールだ。

Dear Mr.Joon Suh:

Meisell Studio is pleased to offer you a job as a Senior Staff Photographer.
We trust that your knowledge, skills and experience will be among our most valuable assets.
Should you accept this job offer, per company policy you'll be eligible to receive the following beginning on your hire date.....

NYのスタジオからジュンに、チーフフォトグラファーとして働いてほしいというオファーだった。

ジュン「・・・。」

そこへ勢い良く扉が開いた。
乗り込んできたテソンは、怒りで赤く充血した目でジュンを睨み、いきなり彼の胸ぐらを掴み、椅子から引っ張りあげた。

テソン「ハナから離れろ」
ジュン「・・・。」
テソン「ハナを守れないなら!!!…黙って去れ」

自分の襟を掴んだテソンの手を思い切り払いのけ、ジュンは静かに口を開いた。

ジュン「何の真似だ?」
テソン「・・・。」
ジュン「何の真似だって訊いてんだ」

動じないジュンの態度に、テソンはさらに怒りを募らせ、今度は両手で強く彼の胸ぐらを掴む。

テソン「手放さないって言っておいて、せいぜいこの程度か?」
ジュン「?」
テソン「お前のせいで今ハナがどんな目に遭ってるか分かってんのか!!!」
ジュン「・・・。」



テソンの一言に、ジュンの頭の中がみるみるうちに不穏な色に染まった。

+-+-+-+

ジュンはすぐにハナの自宅へ駆けつけていた。

「ごめん」

玄関を入ると待ちきれずに言葉が口をついて出た。
深刻な彼の表情に、ハナは笑って首を横に振ってみせる。

ハナ「お母さん、一体何の用かしらって。ソ・ジュンさんが来たって言ったら、着替えに部屋に入っちゃった」
ジュン「・・・。」

そこへハナの後ろで扉が開き、顔を覗かせたユニはジュンを見て微笑んだ。
ジュンは黙って頭を下げる。

ユニ「いらっしゃい」

+-+-+-+

ダイニングのテーブルで、ジュンとハナはユニと向きあって座っていた。

ジュン「すみませんでした。ずいぶん…驚かれたでしょう?」
ユニ「気にしないでください。お母さんはそう大したことおっしゃっていないわ。お母さんは私の友人だから、こういうことは私たちの問題なんです」
ジュン「・・・。」
ユニ「お母さんと関係が悪くならないといいけれど…。それがハナのためでもあるの」

ジュンが隣にいるハナの横顔をそっと見た。

ユニ「私、もうじき手術を受けるんです。もう知ってるでしょう?」

ジュンは黙って頷いた。

ユニ「うまくいくと思ってはいるけれど、もし万が一のことがあったら、私にはもうハナの表情が見られなくなるわ」
ジュン&ハナ「・・・。」
ユニ「だから私、ソ・ジュンさんがいてくれて本当にありがたいんです」
ジュン「・・・。」
ユニ「必ず…ハナを幸せにしてくれるって信じられるから。お父さんと私のことは気にしないでください」
ジュン「・・・。」
ハナ「何言ってるのよ、お母さん」

ユニは娘に穏やかな視線を向け、再びジュンをまっすぐ見つめた。

ユニ「二人には自分たちのことだけ考えてほしんです」



そう言って、ユニは目の前の若い二人をゆっくりと交互に見た。

+-+-+-+

ジュンとハナは、家から続く道を駐車場へと向かっていた。
じっと考え込んでいるジュンに、ハナが声を掛ける。

ハナ「何か…考えごと?」

ジュンが優しい目で振り返った。

ジュン「もう帰りなって」
ハナ「最近考えごとばっかり…」
ジュン「・・・。」
ハナ「他のことは考えないで。そうでしょ?」
ジュン「…俺、言ってやりたいことがあるんだけど」
ハナ「?」



ジュンはハナの両肩に手を回し、ゆっくりと彼女を抱き寄せた。

ジュン「◯◯◯◯◯」

彼女の耳元に顔を寄せ、そっと口を動かすと、楽しそうに笑って体を離す。

ハナ「?…何て言ったの?」
ジュン「当ててみて」
ハナ「何?」
ジュン「当ててみろよ」

ハナは不思議そうに目を伏せた。

ジュン「ヒントやるよ。5文字」(※原語では「3文字」と言っています)

分かったような、でも恥ずかしくて言えないような…隠そうとした照れ笑いが彼女の顔から滲みだした。

ハナ「…分かんない」
ジュン「じゃあいいや」

顔を見合わせて微笑むと、ジュンはもう一度包むように彼女を抱きしめた。

ジュン「お母さんのこと、よく見ててやれよ」
ハナ「・・・。」
ジュン「手術の日に会おうな」
ハナ「それまで会えないの?」
ジュン「それまで俺に会ってる時間あるのか?」

ジュンの言葉に込められた優しさに気づき、ハナの瞳が和らぐ。

ハナ「…ありがとう。それに、ごめんなさい」

ジュンは少し切なく視線を落した。

ジュン「その日、話もあるんだ」
ハナ「・・・。」

黙って見つめるジュンの表情に、ハナは戸惑った。

ハナ「何?」
ジュン「・・・。」
ハナ「このまま…今話してくれちゃダメかな」
ジュン「その日に話そう。一緒にな」
ハナ「・・・。」

+-+-+-+

数日後。

自室から鞄を提げ、階段を降りてきたジュンに、ヘジョンが慌てて駆け寄った。

ヘジョン「ジュン!何の真似なの?!」

ジュンは母に背を向けたまま立ち止まった。

ヘジョン「本当に家を出るつもり?」
ジュン「・・・。」
ヘジョン「あんな子のためにどうして?!」

振り返ったジュンの表情はどこまでも落ち着いていた。

ジュン「母さんはしばらく僕と離れている時間が必要なんです」
ヘジョン「・・・。」
ジュン「ハナのためじゃなくて、母さんのため。いや、僕たちのために」
ヘジョン「ジュン!」
ジュン「これからは距離を置いて母さんと話したいんです。会うたびに傷つけて争い合ったりしないで」
ヘジョン「・・・。」
ジュン「とりあえずはスタジオに行くけど、今後暮らす場所も別に探しますから」

淡々と告げ、息子はヘジョンに背を向けて出て行った。
その落ち着き払った態度に、引き止めることも出来ず、ヘジョンは力なく溜息をつく。

+-+-+-+

ホワイトガーデンの2階の扉が開き、ジュンが入ってくる。
自室に荷物を置くと、彼はソファに腰を下ろし、何気なく脇にある棚に目をやった。



空いている隙間から隣の部屋の様子が見える。
誰もいないその部屋には、ほんの少し前までハナがそこにいたはずなのに、それも何だか随分昔のことのように思えた。

仕切り越しに声が飛び交ったあの日。

ジュンは思わず携帯を取り出し、ハナの連絡先を選んだ。
ボタンを押そうとして指が躊躇う。

ジュン「・・・。」

+-+-+-+

ハナの元へテソンが訪ねてきた。

ハナ「先輩」
テソン「先生はどうなさってる?」
ハナ「大丈夫。先輩は?」



テソン「俺、今日は正直になろうと思って来たんだ。二人がだんだん辛い状況になっているんなら、ずっと待ってれば、いつかお前は俺のところに戻ってくる。そう思ってた」
ハナ「・・・。」
テソン「けど、俺はもう待てない」
ハナ「・・・。」
テソン「お前があの人とつき合って変わっていくのに…先生は苦しんでて、俺の前であんな風に侮辱されてるのに!…もう待つのは嫌だ」
ハナ「・・・。」
テソン「…だから一言だけ訊かせてほしい」

ハナが伏せていた視線を上げると、ずっと彼女を見つめていたテソンの切ない眼差しとぶつかった。

テソン「お前がNoと言うなら、もう終わりにする。俺までお前のこと苦しめるのは終わりにするから」

テソンを見つめ返すハナの目に、悲しい色が深みを増した。

テソン「ただ…俺のこと好きになってくれ。そして、楽になるんだ。それじゃダメか?」
ハナ「・・・。」
テソン「…な?」

しばらく考えて、ハナは慎重に口を開いた。

ハナ「私、先輩のこととっても好きだった。それで幸せだったの。ありがとう」
テソン「・・・。」
ハナ「だけど、幸せじゃなくても、すごく不幸だとしても、私、ソ・ジュンさんと一緒にいることにしたの」
テソン「・・・。」
ハナ「私、ソ・ジュンさんのこと愛してる」
テソン「・・・。」



まっすぐに彼女を見ていた視線が行き場を失い、テソンは思わず俯いた。
自分を納得させるように頷くと、かすかな声で呟く。

テソン「…そうか」
ハナ「・・・。」
テソン「あぁ、分かった」

再び顔を上げた時には、彼はいつもと変わらない優しい表情に戻っていた。

バカみたいに ただあなたを愛しているうちに
傷だらけのあなたに気づかずにいたみたい

ここで終わりにしよう

もう愛する気持ちも終わりにします

さようなら もう私のことは忘れてください ~「運命」ソ・イングク


#今回全体的にそうなんですが、このシーンは特にハナが綺麗で、こんな綺麗なハナを目の前にして諦めなきゃならない先輩に、胸がギュギューーンと締めつけられました。

+-+-+-+

いつものガーデンテーブルでぼんやりしているジュンのところへ、チョンソルがやって来た。

チョンソル「暇そうだな」
ジュン「お前こそまだ帰ってなかったのか」

チョンソルは気持ちよさそうに庭を見渡した。

チョンソル「俺さ、ここの庭を世話してて、俺ってホントに土が好きだったんだなって気がついたんだ。土と向き合ってるとな、お互い心が通じ合うんだ」
ジュン「・・・。そんなら適当にして帰れよ。家で大好きな土と一緒に暮らせばいいだろ」
チョンソル「俺も迷ってるところだ」
ジュン「・・・。」
チョンソル「お前もだ、そんなに好きなら絶対に離れんなよ。体が離れたら、心だって離れちまう」
ジュン「・・・。何のこと言ってんだ?」
チョンソル「(笑)こいつちっとも分かってないな。このホワイトガーデンで起きた事件、事故。俺が知らないものなんてあると思うか?」
ジュン「…何?」
チョンソル「お前、ミホの好きなのが誰だか知ってるか?」
ジュン「・・・。」
チョンソル「お前は自分だと思ってんだろ。(首を横に振る)そりゃ違う。ミホの心にはな、もう他の男がいるんだ」
ジュン「・・・。」
チョンソル「種を蒔いたら大きく育つには時間が掛かるもんだろ。でもそのうち必ず花が咲くんだ」
ジュン「・・・。」
チョンソル「はぁ、あいつも早く気づかなきゃな。俺の…」

そこへふいに声が飛び込んできた。

ミホ「何に気づくのよ?」
チョンソル「!」

ミホが疑わし目をチョンソルに向けた。

ミホ「ホントにくだらないんだから」
チョンソル「…ミホ、いつの間に来たんだ」

ミホはさっさとジュンに視線を移す。

ミホ「ジュンオッパ、ホントにNYに行くの?」

そのとき、ちょうど庭に出てきたソノが立ち止まった。
ミホの言葉に驚いて目を丸くする。

ソノ「何だって?NY?」

ジュンが静かに視線を上げた。

ソノ「何のことだよ?NYって」
チョンソル「それ何の話だ?」
ミホ「みんな噂してるわ。ホントなの?」

ざわめく一同とは対照的に、ジュンは淡々と答える。

ジュン「前にいたスタジオから提案があって…まだ考えてるところだ」
ミホ「もう決まったことみたいに聞いたけど。NYにいる友だちからも電話があったんだから」
ソノ「じゃあ、ハナさんは?」

ジュンは前をぼんやり見つめたまま口をつぐんだ。

ミホ「(ソノに)別れるに決まってるでしょ」

強い口調でそう言い、ミホはジュンに微笑みかけた。

ミホ「よく決心したわ、オッパ。行っちゃえばいいのよ。こんな関係、手に追えるはずないもん」
ソノ「ミホ!」

ジュン「…まだ考えてるところだって言ったろ」

ジュンは立ち上がり、彼らの前を去った。
後ろで聞いていた助手が青ざめる。

助手「じゃ、俺は?父さんの写真館に戻らなきゃいけなくなるのかな…。あのぅ、室長!」

一部始終を見守っていたチョンソルは一人でぼやいた。

チョンソル「あいつはNY、俺はUターン。人生って何でこうなんだ?」

ミホがふいに目を輝かせる。

ミホ「あたしもついて行くわ!」
チョンソル「…マジか?!」
ミホ「うん。NY!」

くるりと身を翻し、ミホはジュンを追って建物の中へと入っていく。
その背中を見送ったソノの目は、これからハナを襲うであろう悲しみに、やるせない色を増していった。

+-+-+-+

ソノはハナの家を訪れていた。
ユニの健康チェックを済ませ、血圧測定のベルトを外しながら、彼は明るくユニに話し掛ける。

ソノ「血圧も正常だし、何も問題ありません。あとは明日、手術さえ無事終われば大丈夫ですよ」
ユニ「休みの日にこんなところまでありがとうございます」
ソノ「あまり心配なさらないでくださいね。成功の確率が高いし、時間だってそんなに掛かりませんから」
ユニ「えぇ」

不安を与えないよう気を遣うソノに、ユニは柔らかく微笑んだ。
落ち着いたユニの様子にひとまず頷いたソノは、隣で母を見つめているハナの横顔をそっと覗いてみる。
心配そうな彼の表情に、ハナは静かに微笑み返した。

+-+-+-+

ハナの家を後にし、ソノはハナと共に近くのカフェに来ていた。

ソノ「どうしてこの頃ちっとも来なかったんです?ずっとお母さんと一緒にいたんですか?」
ハナ「お母さんのこともあるけど…ソ・ジュンさん、一人で考える時間が必要みたいで、待ってるところなんです」

ソノの表情が曇った。ハナが探るように注意深く口を開く。

ハナ「…何かな」

下を向いたまま躊躇っているソノに、ハナの不安が膨らむ。
彼女に心配させるわけにもいかず、ソノは顔を上げた。

ソノ「それでも僕は心配しませんよ。僕が見てきた二人は決して別れたりしない。僕には分かってるから」

励まそうとするソノの心遣いに、ハナは力なく微笑んだ。

ソノ「教授は?」
ハナ「昨日もいらっしゃってました。お母さんも”帰ってくれ”なんて言わなくなって」



母親の幸せは、娘の悲しみと常に背中合わせだ。
彼女の笑顔が痛々しく、彼は頷くのが精一杯で再び目を伏せた。

+-+-+-+

ユニは一人でアルバムをめくっていた。
そこには幼い頃の懐かしいハナの姿が並んでいる。

1ページ、また1ページ。
ゆっくりページをめくりながら、彼女は写真の中の娘の姿を目に焼き付けるように、1枚ずつ辿っていった。



#ここで涙が止まらなくなって中断。明日、もし手術がうまくいかなかったら、光を失ってしまうかもしれない。その前に娘のアルバムを見ておこうと思う母の気持ち…。

ページが進むごとにどんどん成長していく娘。
それにつれて、ユニの心の中で焦燥感が募った。

ユニ「全部憶えておかなきゃ…」

彼女はハッとして顔を上げた。

ユニ「見ておきたいものがまだまだたくさんあるわ」

居ても立ってもいられず、彼女は立ち上がった。

+-+-+-+

一人、自宅のソファに座っていたヘジョンは、誰かが入って来た気配に顔を上げた。

そこには、穏やかな目で自分を見つめている息子の姿があった。

+-+-+-+

ダイニングテーブルに二人分の軽い食事が並んだ。

ヘジョン「昨夜はここで眠ったの?家を出るなんて言っておいて、一体どうしたの?」
ジュン「新たな関係が必要だって言いましたよね。これからは、週末ここに泊まります。週に一度くらいは母さんと出掛けて、食事もして。話だってたくさんするつもりです」



息子の真意を掴みかね、ヘジョンは怪訝な表情でジュンを見つめた。

ヘジョン「だから一体どうしたのよ」
ジュン「ハナのお母さんの具合が悪くなって、母娘で一緒に過ごしてるのを見てるうちに、母さんにすごくすまないと思うようになったんです」

ヘジョンはうんざりして溜息をついた。

ヘジョン「結局またその話?」
ジュン「母さん。ハナのことじゃなくて、僕が母さんにすまないと感じたこと…それをもっと大事に思って欲しいんです」

彼女は大きな瞳でじっと息子を見つめると、まるで何でもないように口を開いた。

ヘジョン「食べましょ」

彼女に続き、ジュンも匙を手に取った。

ヘジョン「午後はどうするの?」
ジュン「スタジオで撮影があるんです」
ヘジョン「何よ。寝に帰ってきただけじゃない」
ジュン「まずは…まずはそこから始めたいんです」
ヘジョン「・・・。」

ぎこちないながらも、母と息子の間には少しずつ穏やかな時間が流れ始めていた。

+-+-+-+

「お母さん?」

帰ってきたハナは、姿の見えない母を探し、家の中を見渡した。
ふとダイニングテーブルに目をやると、そこに小さな紙切れが置いてあるのに気づき、拾い上げてみる。

「どうしても見たいものがあるの。明日の手術までには戻るから心配しないで」

母の書き置きだ。
ハナは慌てて携帯を取り出した。

ボタンを押し、携帯を耳に当てると、すぐ近くで呼び出し音が聞こえてくる。
母の寝室で、ベッドサイドに置かれたままの携帯電話が律儀に着信音を鳴らしていた。

+-+-+-+

駆けつけたイナは、テーブルに残されたユニの書き置きを見つめ、考えをめぐらせた。

ハナ「どこに行ったんでしょう。大丈夫でしょうか」
イナ「私が探してみよう。明日まで一人にしておくわけにはいかないから。…どこへ行ったんだろう」

+-+-+-+

自宅を駈け出したジュンは急いで車に乗り込んだ。
イナと入れ替わりに植物園へやって来ると、そこで待っていたハナを乗せる。

ジュン「大丈夫か?驚いたろ」

ハナが声もなく頷く。

ジュン「どこに行こうか」
ハナ「お母さんの故郷に」

ジュンはすぐさまハンドルを切った。

+-+-+-+

広々とした大学では大きく育った樹々がいっぱいに枝を広げ、傾いてきた陽光を受けて、緑が一層深みを増していた。

真っ白な欧風の柱に赤いレンガ。そしてびっしりと壁を覆った蔦。
一番大きな学舎のエントランス前は、最も美しい場所の一つだ。

そこで、ユニは周りの風景をグルリと見渡した。



古代の劇場のような円形の野外ステージは、イナたちが演奏するのをうっとり聴いた場所だ。



図書館の前から小径を進んでいくと、他の建物から伸びてきた小径が一箇所に集まる。
そこにはひときわ大きな樹が木陰を作っていた。



ふいに、ユニの心の中で雨音が聞こえてきた。
あの日、突然降ってきた雨。
図書館の前で壊れた傘を差しかけてくれたイナと一緒に聴いた、あの雨音だ。



壊れた傘の下で肩を寄せて下りた小さな階段。
ユニが濡れないようにと、自分の肩をびっしょり濡らしながら、たどたどしく歩くイナの姿が思い浮かぶ。



学生たちが憩う芝生の上は、かつて自分たちも時間を忘れて語らった場所だ。
丸くなって座り、一つの詩を皆で読んだ楽しいひとときが蘇った。



내가 그의 이름을 불러주기 전에는
그는 다만
하나의 몸짓에 지나지 않았다.

우리들은 모두
무엇이 되고 싶다.

나는 너에게 너는 나에게

잊혀지지 않는 하나의 의미가 되고 싶다.

私がその名を呼ぶまでは
それはただ
単なる仕草に過ぎなかった

私たちは誰もが
なにかになりたい

私は君の 君は私の

忘れられないひとつの意味になりたい

 ~キム・チュンス 「花」より~

坂をくだると、学内で一番広いメイン通りに出る。
国旗がおりていく中、イナがたまらず彼女を抱きしめた、その場所だ。




ユニは美大前の一角に並ぶベンチの隅にそっと腰を下ろした。



本を読み、日記を記し…。
そこは彼女の一番お気に入りの場所だった。

ベンチからの懐かしい風景を眺めていた彼女の耳に、
学生たちのそれとは違う足音が聞こえてくる。
ゆっくりと近づいてきたその足音は、彼女の後ろでさらに緩やかになった。

ユニ「・・・。」

振り返ったユニを、イナが見つめていた。
思い出の風景の中にふいに現れたイナ。
彼女はそれに驚くこともなく、静かにイナを見つめ返した。



ユニ(心の声)「あなたの足音はいつも静かで、落ち着いているわ」



イナ「ここに来ていると思いました」

イナとユニは、今度は二人肩を並べてそのベンチに座り、同じ風景を眺めた。



+-+-+-+

すっかり陽が傾いていた。
湖の畔に停めた車の中で、ハナは報告の電話を受けた。

ハナ「(ジュンに)教授がお母さんを見つけてくださったって」
ジュン「はぁ、良かった」
ハナ「初めて出会った場所にいらっしゃるみたい」

安堵の溜息とともに、二人の間に切ない沈黙が流れた。

+-+-+-+

車を下りた二人は、夕日を集めて黄金色に輝く湖面を並んで見つめていた。

ハナ「ずいぶん…考えたんですか?」
ジュン「俺…NYに行くことにした」
ハナ「!」



驚いて見開いたハナの瞳の中で夕日が悲しく光った。

ジュン「そこでお前のこと待ってる」
ハナ「・・・。」
ジュン「どうしたってお前と別れることはできない。けど、お前の母さん、俺の父さんのことを考えたら、今はこのまま続けることもできないんだ」
ハナ「・・・。」
ジュン「お前はお母さんのそばにいなきゃならないから、今すぐ一緒に行くことはできないけど、そのうち…、そのうち、お二人が落ち着いて、お前がそばについてなくてもよくなったら、そのときは俺のところに来てほしい」
ハナ「・・・。」
ジュン「…待ってるから」

ハナが言葉もなく俯いた。

ジュン「こんなときに一緒にいてやれなくてごめん」

再び顔を上げたハナは、懸命に微笑んでみせる。

ハナ「一緒にいちゃいけないでしょう?私も分かってる。私たちが一緒にいたら…お二人はどうにもならないわ」
ジュン「・・・。」

泣くこともなく、責めることもなく、彼の決断をそのまま受け入れるハナに、ジュンの中で却って悲しみが増した。

ジュン「いつか…いつかは俺のところに来てくれるよな?」

かすかに頷いたように目を伏せたハナは、思い出したように目を潤ませた。

ハナ「私あのとき…ちゃんと聞こえたの」

~ それは、前に会った時…
ハナを抱きしめたジュンが耳元でそっと囁いた言葉
 「あいしてる」 ~


ハナ「あいしてます」

その言葉をまっすぐに受け止めると、ジュンは彼女を腕の中に抱き寄せる。



彼の腕の中で、ハナの瞳から涙が一筋零れ落ちた。

+-+-+-+

ここでエンディングです。

最後の10分が素晴らしくて、自分の意識が現実の世界を離れてしまったような錯覚を覚えました。
これこそユン・ソクホ監督の世界。
私はこれが好きなんです!完全に同調している私がここにいます。
隔てているのは時間という一つの概念だけで、全ては同時に存在する。何だかそんなふうに感じられました。

そして、この回とても印象的だったのは、ジュンとハナ、二人がとても穏やかで物静かだったこと。
何度も修羅場を通って、それでもどうしようもなくて…。
ただ相手を愛していること、心がつながっていること、その気持ちだけで生きている。
そんな状態で、人はむしろこんなふうに落ち着くものなんだろうなぁと、そう思います。

…それをずっと感じながらも、文章で表現できないもどかしさ。あはっ

また、ジュンとソノ、テソン。3人それぞれの愛のカタチがはっきりと見えて、その点でも19話は大きなポイントになった回だと思います。

今回も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
残り1話。一字一句、大切に訳します。

25 件のコメント:

  1. yujinaさん、今回もありがとうございます!
    早起きしてよかった♪


    今までリアルタイム、kntv版と見てきていますが、
    yujinaさんの訳で私の中で完結するというか。
    物語に深みを与えてくれているのです。
    あ~うまくいえない・・・。

    あと1話になりましたね。
    最後までほんとに楽しみにしています。
    とびきり暑いので、無理なさらないでくださいね。

    返信削除
  2. yujinaさんありがとうございます。
    本当に素敵でした。
    周りの全ての景色が浄化された気がします。

    yujinaさんのラブレインに逢えて、本当に良かった(*^。^*)

    返信削除
  3. このラブレインは今までに見たどの作品より、感情移入してしまって、韓国語があまりわからない私が毎回涙しながら、胸を詰まらせながら見た作品なので、ユジナーさんの素晴らしい翻訳によりそのシーンが浮かんで、読みながらまたまた涙です。いつも素敵な翻訳ありがとうございます。

    返信削除
  4. 朝の電車のなかで、ポロポロなくおばちゃん‼ ヘンやわ._. また家に帰ってからコメかかせてもらおーっと‼ ost 2 が悲しさ倍増させます._.

    返信削除
  5. Yujina様 素晴らしい作品をありがとうございます。
    今回、写真も含めて圧巻の翻訳に鳥肌ものでした…。
    セリフはもちろんですが行間の素晴らしさと言ったら~!!
    今回本当にジュンの成長ぶりが素敵でした。

    あぁっ…あと1話早く読みたいような…でも終わってほしくないような…
    複雑な感覚に陥っています。
    いつもありがとうございます。

    返信削除
  6. 読んでいて、最後の場面、泣かされました(T_T)二つの真実の愛。深い、深い愛。いくつもの試練を超え、ジュンとハナがこんなにも大人になっていたのですね。「愛してる」とハナの耳元でささやくジュンの回想シーンがステキすぎて、胸がキュンキュンしました!ラスト一話、楽しみにしてます!

    返信削除
  7. わくわくオンマ2012年8月11日 11:43

    こんにちは。
    朝スマホで読んで書いたコメントが消えてしまったので
    PCから、また19話を通しで読み直しました。

    本当に素敵な、翻訳というには言葉不足のような
    映像とはまた別の、感動をあじあわせていただきました。

    ユン・ソクホ監督が、もし完全に日本語を理解されたなら
    きっとこちらを読んだら喜んでくださることでしょう。
    (と思っていたら、ほんとにユンスカラー共同経営のサイトからオファーがあったそうですね?)
    TV放送などの字幕も、きっと苦労されているのでしょうけれど
    でも、ユジナさんのは
    まるで、台本から翻訳しているような
    (実際、はじめてこちらを読ませていただいた時には
    ドラマの関係者で、台本から翻訳している方だと思っていました☆)
    人物の内面までがわかりやすい翻訳で。

    たしかに、すばらしい超詳細翻訳ですね!
    最後の一話。
    待ち遠しいような、終わるのが残念のような。
    素敵なキャプも、楽しみにしています!

    今回は、グーグルから検索してきてみましたよ!
    四番目にでてましたよ~!

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  8. こんにちは^^
    ついに19話ですか。。しみじみ。。

    ユニが手術の前に見ておきたい~と出かけたくだり。
    もう涙。。涙。。。T T

    もう語るに及ばず。。
    イナと過ごしたあの日々が、短い間だったけど一生の宝物の日々が
    私の中に蘇りました。(すっかりユニ気分。。)


    今回画像が多いということでしたが。
    どの画像も素敵。

    文字じゃ表しきれない感情や空気が一瞬に詰め込まれた
    素晴らしい瞬間を切り取っておられるのに感動しました。


    ラブレインは、私にとっての韓国ドラマ初のリアタイ視聴ドラマでした。
    その世界の完成に、yujinaさん訳は無くてはならない存在。。

    残り1話。
    さみしくもあり、楽しみでもあり。。

    ハンカチ、いや。。タオル?用意してお待ちしております。
    では、またその時に。。^^

    ありがとうございました!

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  9. ふぁんきち2012年8月11日 15:43

    こんにちわ(*^^*)

    KBSから始まり、Kntv視聴。関西は地上波ないので、録画したKntvをリピート視聴。どれだけ見るねんと思いながらも、やめられません(笑) そして、 yujinaさんの訳を読むと、シーンの一つ一つが甦って又見たくなります。

    あと一話になっちゃいましたね。途中たいへんなときもありましたね。終わったらどうしようと心配したころが懐かしいです(⌒‐⌒)


    気長に待ってますので、最終回よろしくお願いします♪

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  10. yujinaさん☆こんにちは。

    19話2~ぼ~っとしています。放心。。。
    この感覚は何なのでしょう。
    心が戻ってくるのに時間がかかりそうです。
    頭の中にピアノが流れます。

    今しばらく、このままでいたいと思います。

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  11. 本当にいつもありがとうございます。
    あとラスト一話になりましたね。名残惜しいです。
    今回の画像も素敵ですし、たくさんアップしていただき嬉しいです。
    ユンソクホ監督の映像美、完璧でしね。

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  12. yujinaさん、お疲れさまでした。

    それぞれの愛情の成長を感じながら、
    いつも以上にゆっくり時間をかけて熟読しました。
    本当に素敵なシーンばかりですね。
    さっそく、うな友に報告します!!
    ありがとうございました♪

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  13. yujinaさん☆こんばんわ
    本当にステキな文章いつもありがとうございます。
    19話は、私も大好きなシーンばかりでまたまた涙しております。
    二人がとっても綺麗ですよね。
    風景も勿論ですが、負けないくらい二人の表情が美しい♪

    そして・・・・今回も小説を夢中になって読んでいるように感動の渦に引き込まれました。
    本当に、ありがとうございました。感謝 感謝

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  14. yujinaさん、文章で表現できないもどかしさ・・・
    そう感じていらっしゃるかもしれませんが、読ませていただいている私たちから
    すると、なんて素晴らしい文章だろう!と、感動しています
    あと1話・・・大事に大事に読みたいです
    穏やかになってきたジュン  大人の女のなってきたハナ
    回想シーンの、壊れた黄色い傘にはいるシーン・・・
    泣けてきます
    このあとの二人の悲しい運命を思うと・・・
    楽しみにしてます!がんばってください

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  15. 家族も寝静まり落ち着いた夜に ゆっくり読み返ししました。
    私も涙が止まらない!なんて穏やかな時間の流れなのでしょう。
    そして本当に素敵な文章です!引き込まれます!
    最後までよろしくお願いします。

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  16. 言葉って何でしょう?
    時には、壁になり、そして誰かが扉を開けてくれると、わかりあえる素晴らしい感性の世界が広がるなんて。それもyujinaさんの言葉の魔法に道案内されて、感謝です。もう19話なのは、yujinaさんのラブレインとの別れが気になって、切ない気持ちになります。でもあともう少し、物語の完結を楽しみにしています。最後の文章を書き終えて、yujinaさんが、微笑みながら、秘密の花園の扉を閉めるその瞬間を、
    わくわくして待たせてもらいます。
    暑い季節です。
    どうぞご自愛くださいませ。

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  17. お忙しいなか、ありがとうございます。

    本当、yujinaさんは作品の意図と、言葉に込めた思い、映像に込めた思い、そういったものをよく理解されて、作品の一部とも言える翻訳をされてますよね。

    俳優が目や仕草や表情で醸し出す言葉に付加した表現まで、yujinaさんは感じて、
    文章にされている…そう思います。

    私も、リアル視聴は初めてでして、
    ワクワクしながらも、掴みきれないもどかしさも感じていました。
    でも、こちらを知ってから、
    リアル視聴では、ソギの演技と目力に集中し、魅力され、yujinaさんの物語で復習し、心震わせてきました。
    おそらく、こちらを知らないままでしたら、こんなに사랑비の世界を愛せなかったと思います。

    ありがとうございます。
    あと一話。楽しみにしてますね。

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  18. 20話、楽しみにしています。

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  19. 今は地上波で放映されていますが、久しぶりにユジナさんの翻訳を拝見したら、リアルタイムをドキドキして見ていた頃を思い出して胸がいっぱいになりました。ユニが大学を訪れて昔を思い出すところは本当に大好きで涙がボロボロ出てきます。優しい心のこもった文章はラブレインに新たな感動を与えてくれます。ありがとうございます。あと1話ですね。楽しみにしています。

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  20. ユジナさん、初めてコメントさせていただきます、1話1話楽しみに見せていただいています、
    19話の夕日の場面、北海道の雪の場面とまさにユン監督の世界ですね、この夕日の場面はただ
    見ているだけでも切ないです、やわらかな言葉の訳もまた涙を誘います、とても好きな場面です
    ご苦労されて長い翻訳をしていただき、ありがたいです、最終話ドキドキですが楽しみにしています。

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  21. yujinaさん、こんにちは♪

    ......もう涙、涙、涙です。。。。

    私もyujinaさんのラブレインに出会えて.....
    よかったです。

    あともう1話、yujinaさんの世界に浸れる時間があるなんて、
    とてもうれしい、しあわせです。

    ありがとうございます。

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  22. yujinaさん こんにちは

     19話 翻訳有難うございます。特に、vol.2 お昼休みに読み、涙・涙で午後からの仕事、気持ちを切替えるのが大変でした。

     イナとジュンの会話 不器用で口下手な父。ずっと父を許せなかった息子。ハナを深く深く愛するようになって父の恋を理解する事が出来、素直にやっと気持ちを伝え言えた「すみませんでした。」鳥肌立ちました。

     yujinaさんが書かれているようにハナはどんどん綺麗になってきましたね。(16話位から)本当に恋をしている女性の顔。ジュンもどんどん穏やかな表情になって・・・。最後の湖 演じている二人も含めて本当に美しく素晴らしい場面ですね。

     yujinaさんの緑文字 大好きなんですが、今回特にvol.1の♯可愛すぎて直視できないから、とりあえずチャンソルに文句を言うジュン師匠に大爆笑でした。

     残り1話。一字一句、大切に訳します。と書かれてますが、こちらこそ、一字一句、大切に読ませていただきます。今日も暑いですね。無理なさらないで下さいね。

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  23. いつもありがとうございます。
    大事に、大事に、読ませていただいてます。
    ラブレイン、もう何度見たかわからないくらいです。yujinaさんの訳を読んで、また見ての繰り返し。
    画像ももちろんステキですが、毎回思うのは、音まで聞こえてくること。バックに流れる曲とか、葉の揺れる音とか。どっぷりはまり過ぎて終わってしまうのがこわいです。最後も、大事に読みますね。

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  24. 心にぐっときます。BGMもきこえてくる感じがし、とても素敵です。
    ハナがきれいだし景色もきれいだし映像では味わえない気がします。
    最後まで宜しくお願いします。

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  25. 全てが、切なさと、いとおしく苦しくて 今一番大切なものは何か。
    問いかけています。余韻の中に音楽と共に流れる時間にひたって
    いたいけど、切なく辛く、でも美しい。素晴らしいです。

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