2012/05/26

愛の雨~ラブレイン15話 vol.2

ラブレイン15話後半に入ります。


#本日の憩いタイム。
彼が結局最後までジュンに会えないまま話が進めば逆に面白いと思う。
ソノが本人に対しては言わないジュンやハナへの思いも引き出せるし。
あ、先の話は絶対言わないでくださいね。私も見てないし。


さっそくどうぞ




+-+-+-+

食事を終えたドンウクとチャンモが帰って行く。
イナとユニが見送りに出ている間、ジュンは上着を取りに家の中へ入った。

何気なく家の奥に目を遣ると、そこに1枚の絵が掛っているのに気づく。
彼は吸い寄せられるようにその絵に近づいた。



絵の中で本を読んでいる、ハナによく似た女性。
それがかつて父の描いたユニの姿であることは明らかだ。

30年前の時を超えた二人の愛が、今でもその絵から溢れだしていた。



そこへ、イナが家の中へと戻ってくる。

イナ「もう帰るのか?」
ジュン「…えぇ」
イナ「ジュン」

父の静かな呼びかけに、緊張が走る。

イナ「すまない。どんなに考えても私は…」

その続きを聞くわけにはいかなかった。
到底聞くことは出来ない。
ジュンは父の隣をすり抜け、急いで家を後にした。

+-+-+-+

外に出ると、テーブルの上を片付けていたハナが彼に気づき、手を止めた。
彼女を睨みつけ、まっすぐに近づいていったジュンは、冷たく口を開く。

ジュン「お前の望んでたのはこれだろ。家族ごっこ。そうだな。こんな芝居がいつまで続けられるか、やってみよう」

ハナの言葉も待たず、彼はその場を立ち去った。

+-+-+-+

陽が山の向こうへと傾いていた。



イナは一人、暮れていく空の下で考えに耽っていた。
何度もその場を行ったり来たり…。それはまるで彼の頭の中を表しているようだった。
歩きまわったと思えば立ち止まり、大きな自然を見渡して、小さな自分に溜息をつく。

彼の様子を見に来たユニは、その姿に声を掛けられず立ち止まった。
心の中に重い何かを抱えている。彼の横顔がそれを物語っていた。

+-+-+-+

イナが戻ってきた時には、食事の後片付けがすっかり終わろうとしていた。
テーブルを拭いていたユニが近づいてくるイナに気づき、彼の言葉を待ち受けた。

イナ「今日は…すまなかった」
ユニ「いいんです。ずいぶん考え事をしていたみたい」
イナ「実は、君に言わなきゃいけないことがあるんだ」
ユニ「何ですか?」
イナ「・・・。」

次の言葉を絞り出そうとしたイナは、ふとテーブルの上にあった小さな箱に気づいた。

イナ「?」
ユニ「あぁ、これ…プレゼントなんです。あなたへの誕生日プレゼント」

ユニは大切に手に取ったその箱を、イナの前に差し出した。

イナ「・・・。」
ユニ「どうぞ先に話してください」
イナ「・・・。いや、先に見せてもらうよ」
ユニ「照れくさいわ。気に入るかどうか…。あなたはすっかり忘れているかもしれないけれど」

イナが箱を開けると、そこに腕時計が現れた。

イナ「!」
ユニ「前に…ずっと前にあなたが時計をくださったことがあったんです」
イナ「・・・。」
ユニ「憶えていますか?」
イナ「僕が忘れるはずもない」

そう言って彼はじっとユニを見つめた。

ユニ「…気に入りませんでした?」
イナ「・・・。」
ユニ「ゼンマイを巻くのが少し面倒でしょうけど、一緒にいれば私が巻いてあげられるでしょう?だから…」
イナ「・・・。」

イナは思わず俯いた。

ユニ「何かあったんですか?」
イナ「・・・。」
ユニ「話って何でしょう?」

顔を上げた彼はそっと首を横に振った。

イナ「いや…。なんでもないんです。これから君と話したいことがたくさんある…そう言いたかったんです。これからずっと一緒に時を過ごそう、昔の失敗を繰り返すのはやめようと。諦めないでおこう、別れるのはよそう…そう言いたかったんです」

おそらく結婚を諦めようとしていた彼。
しかし、思いがけないユニからのプレゼントを前に、無理やり封じ込めた気持ちは逆に溢れだすことになった。

+-+-+-+

自宅に戻ったジュンが車を降りると、そこにハナが一人で待っていた。

ハナ「ソノさんが送ってくれたんです。ずっと待ってたんだけど…どこかに寄って来たんですか?」
ジュン「・・・。」
ハナ「言いたいことがあって」
ジュン「・・・。」
ハナ「今日みたいなことはしないで」
ジュン「俺が何で?」
ハナ「一番傷つくのは本人でしょう?」
ジュン「・・・。」
ハナ「私、ソ・ジュンさんが言ったようにこれからは会わないまま生きてもいい。避け合ってもいいんです。親同士が結婚したからって、私たちが会わなきゃいけないわけじゃないから。…このまま会わなくてもいいんです。だから…」
ジュン「そんなつもりないけど」
ハナ「・・・。」
ジュン「考え方を変えたんだ。避けはしない。避けてやることもない。俺たちがどうなるのか、どう生きていくのか、最後まで見届けたい」
ハナ「違うわ!一番傷ついてるくせに…。私だってソ・ジュンさんが傷つくのは…」

そのとき、突然ジュンは彼女を抱き寄せ、柱の陰へ飛び込んだ。
向こうからやって来た車のヘッドライトが二人のいた場所を照らす。
彼の家の前で停まった車から誰かの降りてくる気配を感じ、ハナは息を呑んだ。

ヘジョンとミホだ。

ヘジョン「はぁ、本当に…。久しぶりにすごくいい気分だわ。だから娘がいいってみんな言うのね。ときどき買い物に行ったりしましょ」
ミホ「はい!」

ミホがそばに停めてあったジュンの車をチラリと見た。

ミホ「ジュンオッパもいるみたいだし、お茶飲んでいってもいいですか?」
ヘジョン「そうする?」
ミホ「はい!」

二人は上機嫌で家へ入って行った。

扉の閉まる音に、ハナがゆっくりと後ずさりし、彼から離れる。


#ハナが1歩2歩と後退りする、心と体が別々に離れていくような苦しさ。
この瞬間たまらんよね。


ジュン「!」

小さな息遣いとともに彼はもう一度彼女の体を引き寄せた。

ハナ「・・・。」
ジュン「・・・。」

離したくない…。
言葉とは裏腹な心。
彼は葛藤の末、そっと彼女を離した。
ハナをじっと見つめるジュンの前で、ハナは顔を上げることも出来ずに、かろうじて口を開いた。

ハナ「…帰ります」
ジュン「送るから」
ハナ「大丈夫です」

横を通り過ぎようとしたハナの手首をジュンが掴む。

ハナ「・・・。」

ジュンは彼女を見つめると、そのまま何も言わずに彼女の手を引いて車へ向かった。

+-+-+-+

暗い自宅に帰ってきたイナはすっかり疲れていた。
書斎机の前に座ると、そっと左腕を見つめる。
そこには、ユニから贈られた時計がはめられていた。

しばらくそれを見つめていた彼は、引き出しの中から古い箱を取り出した。
蓋を開けてみると、そこにもうひとつ時計が現れる。

かつてユニに贈ったゼンマイ時計。
それはずっと昔の時間を差したまま、時が止まっていた。

ユニは自室に戻り、ベッドの上に腰を掛けた。
誕生パーティの後、一人考え込んでいたイナの姿が浮かぶ。


愛はたった一つなのに 愛することもできない
心から言いたいことも 言えはしないのに
だんだん遠ざかっていく愛 守れない言葉が私を泣かせるの


愛してる どうしようもないほど


辛い愛だとしても構わない
忘れようとしても忘れられないあなただから
悲しい運命だとしても あなたを…

+-+-+-+

ベッドから立ち上がろうとしたユニはふいに目が眩み、ふらついた。

ユニ「!」

部屋の中が暗くなり、ふたたび明るくなり…。
また何度もそれが繰り返される。

彼女は愕然として目を押さえ、もう一度ガックリと座り込んだ。
その目は確実に光を失いかけていた。


+-+-+-+

翌朝。

ハナはまだ眠そうに寝室から出てきた。

ハナ「お母さん、おはよう。昨日お皿洗うの手伝わなくてごめ…!」

彼女は慌ててまた寝室へ飛び込む。
ダイニングで朝食を食べていたテソンが笑った。

テソン「何で手伝わなかったんだよ?先生大変だろ」

「先輩どうしたの?」服装を整えたハナが改めて部屋から出てきた。

ユニ「あなたに会いたいって出勤前に顔を出したから、コーヒーでも飲んで行くように言ったのよ。あなたも座りなさい」

ハナはテソンの隣に座った。
ユニがグラスに水を注ぎ、テソンに差し出す。

ユニ「(テソンに)昨日はありがとう。あんなにたくさん贈ってくれるなんて」
テソン「いいんです。僕も行きたかったんですけど、家族の集まりだって聞いたんで」
ユニ「来ても良かったのに」
テソン「^^」
ハナ「ありがとう」
テソン「(ジロリ)負担に思わせてくれて?」

ふっと微笑んだハナに、テソンも笑った。


+-+-+-+

ハナはテソンと一緒に家を出た。

ハナ「朝ごはんも食べずに出てきたの?」
テソン「苦戦してるよ。やらなきゃいけないことも、覚えなきゃいけないことも山盛りなのに時間はないし。こういう仕事、やったことないから。性に合ってないだろ?植物園に戻りたいよ」
ハナ「大変なんだね」

シャトルバスのバス停につき、ハナが振り返った。

テソン「あ、そうだ」

懐のポケットを探ったテソンは、何かをハナに差し出した。

テソン「これ、見る?」
ハナ「何?映画?」
テソン「学校の近くだから友だちと行けよ」
ハナ「今日は観に行けないかもしれないんだけど。チケット無駄になっちゃったら困るな。もったいないでしょ」

いったん受け取ったハナがもう一度チケットを彼に差し出す。

テソン「もったいないなら観ればいいだろ?」
ハナ「観たかった映画なんだけど…」
テソン「それなら観ろよ。俺、行かなきゃ。学校頑張ってこいよ」

背を向けて歩いて行くテソンを見送り、ハナは再びチケットに視線を落とした。

「何です?」

突然横から手が伸び、誰かが彼女が持っていたチケットを取り上げた。

ハナ「?」

チケットを覗き、首をかしげていたのはミホだ。

ミホ「映画ね。あれ?今日のチケットだ。(ハナにチケットを返し)デートですか?」
ハナ「そんなんじゃないです」
ミホ「私もテソンオッパのことはよく知ってます。ちょっと変わってるけどいい人よ」
ハナ「・・・。」
ミホ「あなたとつき合ってるなんてホントびっくりしたわ」
ハナ「・・・。」
ミホ「まぁ、お似合いかな?変わり者同士」
ハナ「ここに何か用ですか?」
ミホ「この間撮影に来た時の追加分を撮りに来たんです」

ハナは思わず周りを見回し、誰かの姿を探した。
彼女の無防備な反応をミホが落ち着いて観察する。

ミホ「あぁ。ジュンオッパじゃなくて違うカメラマンと来たんだけど」
ハナ「・・・。」
ミホ「ここへ来るついでに会えればいいと思ってたんです。ちょっと話しましょ」
ハナ「・・・。」

+-+-+-+

二人は場所を移し、オープンカフェで向き合っていた。

ミホ「聞きました。おじさんとハナさんのお母さん、結婚されるんですよね?」
ハナ「!」
ミホ「こんなことって起きるんですね。正直私、ちょっと寂しかったんですよ。ジュンオッパにとってあたし 、妹みたいな存在だったから。けど、今度は本当の妹が出来るんですね」
ハナ「妹なんかにはなりません。心配しないで」
ミホ「妹になってくれたら嬉しいってことなんだけど?」
ハナ「・・・。」
ミホ「あたし、妹の座を明け渡してこれからはオッパと上手くやるつもり。だから、ハナさんがあたしの代わりに妹になってくれたらいいなって思ってるんです」
ハナ「・・・。」
ミホ「あたしたち、仲良くしましょうね」

圧倒的な彼女の言葉に言い返せる言葉は何もなかった。
ハナがただ俯いている前で、ミホはグラスに差したストローを咥える。

ミホ「飲まないんですか?」
ハナ「・・・。」
ミホ「飲みましょうよ」

あっけらかんとそう言ってハナを見つめるミホの目はとても鋭かった。

+-+-+-+

ソノは自分にすがりつくチョンソルに困惑していた。

チョンソル「1日だけいさせてくれよ。なかなかジュンに会えないし、だからってジュンもいないのにここにいるのも辛いんだ。そうだろ?」
ソノ「それなら無償でバイトする?」
チョンソル「ん?えっと、それはちょっと法に違反するんじゃないか?」
ソノ「・・・。」
チョンソル「それにさ、父さんちっとも金を送ってくれないんだ。うちのバンドメンバーもみんな俺が食わしてやらなきゃいけないのに、大変だろ?」

訴えるチョンソルに、ソノは溜息をついた。

チョンソル「何でもやるよ!俺、ホントに何でも出来るんだから。な?な?」

チョンソルはギュッと握ったソノの手を愛おしそうに頬に押しつけた。

チョンソル「なぁ、ソノ!」
ソノ「可哀想に…」
チョンソル「うぅ、ソノ~!」
ソノ「俺、こういうの弱いんだけどな」

チョンソルは捨てられた子犬のような声を上げ、ソノを見上げた。

次の瞬間…。

チョンソルは2階のキッチンで皿洗いをしていた。

♪写真家のジュン!医者のソノ!♪

歌いながらグラスを洗い、脇に積み上げていく。
絶好調になったそのとき、高く積み上がったグラスが崩れ、シンクの上でガチャンと音を立てた。

ソノ「!!!」

慌てて駆け寄ったソノの目に入ったのは、無残に割れたガラス。

チョンソル「何だよこれ。こんな弱いもんか?接着剤買って来るよ。一度くっつけたら10人がかりで引っ張っても絶対取れないからさ!」

音を聞いて駆けつけた助手に、ソノが呟いた。

ソノ「スタジオでさせる仕事ない?」

悪い予感…。

印刷した写真を調子よくカットしていたチョンソルに助手の悲鳴が上がった。
刷り上がった写真が無残にも切り刻まれている。

「芸術って自由じゃないのか?」チョンソルは苦笑いした。

+-+-+-+

結局、チョンソルは庭の隅でソノに睨まれ、小さくなって突っ立っていた。
ふとソノがフェンスのバラに気づく。

ソノ「あ、花の水遣りは出来るよね?」
チョンソル「え?」
ソノ「こいつら今、母親のいない孤児なんだ。言葉が言えないからっていじめちゃダメだぞ」
チョンソル「当然だろ!心配すんなよ」

チョンソルはしゃがみこみ、足元に咲く可憐な花を覗きこんだ。

チョンソル「お前ら、母さんがいないんだって?可哀想になぁ。俺がな、母さんが来るまで水も遣るし、メシもやるし、歌も聴かせてやるからな」
ソノ「(笑)お前、ある人に似てる気がするよ」
チョンソル「え?誰?」
ソノ「花にそうやって話し掛けてた人がいるんだ。ここの庭を世話してくれてた人」

チョンソルが立ち上がった。

チョンソル「ホントか?!じゃあ庭の管理もバイトにやってもらってたのか?」
ソノ「あぁ^^」
チョンソル「じゃあそれを俺がすればいいよな。こう見えても俺、何年も農村にいたキム・ジョンソルだろ?!(フェンスのバラを指し)まぁ、今までだってやってたんだけどな」

とりあえず最適な場所に落ち着いたチョンソル。
ようやく安心してその場を離れようとしたソノをチョンソルが呼び止めた。

チョンソル「給料はいつにする?今はどうだ?」

+-+-+-+

チョンソルが切り刻んだ写真の残骸をゴミ箱に放り込んだ助手は、ハッとしてゴミ箱を覗きこんだ。

助手「あれ?」

目に留まったその写真をゴミの中から拾い上げる。

海辺で撮った写真を彼が現像しておいたものだった。

助手「せっかく印刷してやったのに!ひどいな、全く」

写真を見つめるうちに何か悪巧みを思いついたのか、ニヤリと笑った助手がやって来たのは、ハナが住んでいた2階の部屋だ。
壁に掛かったままのハナの写真を一旦外した彼は、それを手に部屋を出てキョロキョロと辺りを見渡した。

+-+-+-+

街を歩いていたイナが電話を取り出した。

イナ「今どこですか?」

ユニは待合室の隅で声を潜める。

ユニ「ちょっと出ているんです。あなたは?」
イナ「あぁ。僕も少し寄るところがあってね。ドレスを見るって言ってたよね?」
ユニ「いらっしゃらなくていいんです」
イナ「僕も見たいんだ。後で行くよ」

電話を切ったイナは緊張した面持ちで前方を見上げた。
ジュンのスタジオの赤い看板が掛かっていた。

+-+-+-+

2階へ上がり、ジュンの部屋へ入ったイナは壁に向かっていた。
そこには、助手がハナの部屋から持ちだした、彼女の写真が飾ってあったのだ。



写真の中で、ハナはとても自然に笑っていた。
そして、とても愛らしく、美しかった。

その中から1枚を外し、じっと見入るイナ。
彼女を撮った写真から滲み出る息子の愛に、彼は思いを馳せた。

+-+-+-+

病院での検査を終えたユニは、心をどこかに置いてきてしまったかのように、ぼんやりと階段を下りた。
医師とのやりとりが頭の中を何度もうずまく。

ユニ「どれくらいで失明してしまうんでしょうか」
医師「今の進行速度をみると、6ヶ月から1年くらいかと思われますが。準備をなさっておいたほうがいいでしょう」

病院を出たユニは、一つ一つ、確かめるようにゆっくりと辺りの景色を見渡した。

+-+-+-+

ハナは結局一人で映画を見に来ていた。
映画館のロビーに入った彼女は、何気なくそこにあった椅子に腰を下ろす。
浮かない表情だった。

誰かが彼女の隣にやって来て座った。

ハナ「?」

腕組みをしたテソンが振り返り、ニヤリと笑う。

ハナ「先輩」
テソン「お前、ホントすぐ騙されるよな。俺が来るって思わなかったのか?」
ハナ「分からなかった。何よ、最初からこうするつもりだったの?」
テソン「あぁ」
ハナ「!」
テソン「お前と映画みることで頭が一杯で、午後は何したかも憶えてないんだ。リゾートに何かあったらお前の責任だぞ」
テソン「(笑)」
ハナ「笑える映画だって。お前、笑う必要があるからな。ポップコーン買って来る。待ってろよ」

+-+-+-+

映画が始まった。
周りの人がみな笑っている中、テソンの隣に座るハナだけは、前をぼんやり見つめたまま、表情がなかった。


+-+-+-+

自宅に戻ったユニは、植物園のスタッフの手伝いでドレスを試着していた。
鏡を覗くユニの後ろでスタッフが話す。

スタッフ「深刻な病気に掛かってね、結婚式直前に逃げちゃったんですよ」
ユニ「逃げたの?誰が?」
スタッフ「病気に掛かってない人ですよ」
ユニ「・・・。」
スタッフ「副園長、結婚式の前にどうしてそんな不幸なことお聞きになるんです?」
ユニ「そう?逃げ出さずに最後まで責任を感じてる人は…どうすればいいのかしら」
スタッフ「え?」
ユニ「あ…何でもないの」

そのとき玄関の開く音が聞こえた。

スタッフ「あ、教授がいらっしゃったみたい」

イナが重い表情でユニの家へ入ると、中から顔を出して挨拶をしたスタッフが入れ替わりに出て行った。

顔を上げたイナは、ハッとして立ち止まる。
ドレスを身にまとったユニが、部屋から姿を現したのだ。

言葉を失うイナの前で、ユニは恥ずかしそうにゆっくり彼へと近づいた。
彼の目がみるみるうちに潤んでいった。



二人に言葉はない。
ただただ、胸がいっぱいだった。

+-+-+-+

ジュンとミホは並んで座っていた。
見たような壁に見たような椅子。

そう、ここは映画館だ。

ミホ「ほら、ここ見てよ」

手に持ったチラシをジュンに見せながら、ミホはチラチラとエスカレーターを覗った。
映画を見終わった人々が次々と降りてくる。
その中にハナとテソンの姿を見つけると、待ち構えていたようににミホが声を上げた。

ミホ「ハナさん!」
ジュン「?」
ハナ「!」

降りてきた二人を、ジュンとミホが立ち上がって迎えた。

テソン「しばらくだな」
ミホ「こんなとこで会うなんてね」
ジュン「・・・。」
テソン「久しぶりですね。デートしてたところだったのかな」
ジュン「うふっ。(ジュンの腕を組み)えぇ」

何も言わないジュンをハナはまっすぐに見つめた。


ジュン「…行くぞ」

ジュンは足早にその場を立ち去った。

+-+-+-+

イナとユニは、お茶を淹れたカップを前にずっと躊躇っていた。
心にずっしりと抱えたものが、沈黙の中で一層重くなっていく。

イナ「話があるんだ」
ユニ「話があるんです」

意を決して絞り出した言葉が重なった。

イナ「・・・。」
ユニ「・・・。あなたから先に」
イナ「・・・。」

+-+-+-+

映画館の席についたジュンは憮然とした表情で前を見据えていた。
ミホが彼の心の中を探るように口を開く。

ミホ「面白いといいな」
ジュン「お前が仕組んだのか」
ミホ「知らないよ。全然知らないんだから」

場外が暗くなり、上映前のVTRが流れ始める。
到底そこに座っていられず、ジュンは立ち上がった。

ミホ「オッパ!」

+-+-+-+

テソンはハナを連れてレストランに来ていた。
注文をする彼の前で、ハナは暗い表情で俯いたままだ。

テソン「(店員に)そうしていただいて…(ハナに)ウェルダンだよな?」
ハナ「?」

彼女の答えを待たず、テソンが注文を続ける。
店員がメニューを去って行くと、ハナが切り出した。

ハナ「先輩、ごめん。今日はこのまま帰るよ」
テソン「それなら一緒に出よう」
ハナ「いいの。一人で帰るから」

ハナは逃げるように店を後にした。

テソン「・・・。」

+-+-+-+

レストランを出たハナはエスカレーターを下り、ぼんやりと歩き出した。

ジュンもまた映画館を出て、一人で反対側からやって来る。

最初に気づいたのはジュンだった。

一人で前を横切っていく姿に、彼は思わず立ち止まって彼女を目で追う。


#その美肌の秘訣を教えてくれ


ぐるりと道を回って彼女のいたところまで来てみると、さらに下りエスカレーターの向こうに、遠ざかっていく彼女が見えた。

彼は走りだした。

混雑したエスカレーターの人混みをすり抜け、彼女に追いつくと、
彼女の細い手首を掴み、顔も見ずに前へ進む。

+-+-+-+

彼がハナの手を引いてやって来たのは非常階段だった。
扉を閉めると、ふいに目の前に夜の街の灯りが広がる。

二人は言葉もなくお互いを見つめた。

+-+-+-+

イナ「僕たちの結婚…取りやめなきゃならないようだ」
ユニ「!」
イナ「僕はジュンを…裏切ることはできないんです」

+-+-+-+

どれくらいの間、見つめ合っていたのだろうか。



そうしているうちに、ジュンの瞳は切なく潤み、
ハナの瞳は次第に穏やかに、柔らかくなっていく。

二人の瞳から、お互いを強く求める気持ちが絡みあった。

そっと…

彼女の顔を包み込んだ彼は、その唇をゆっくりと近づけた。



+-+-+-+

ここでエンディングです。

イナが結婚の取りやめを切り出したのが、ユニのドレス姿を見た直後なのが何ともたまらない。
美しい彼女の姿を見つめながら、一生忘れないようにしっかり目に焼きつけようとしたんだろうな。

何度かコメントをいただいているのですが、戸籍に一度でも兄弟として名前が上がってしまったら、たとえ血のつながりがなくても結婚することは出来ないそうです。
ただ、ドラマの中でそういう法的な話を出してしまうとつまらなくなるので、わざと触れずにいるんではないかと。

イナとユニは結婚という形に拘る必要はないのではないか、という意見もあると思いますが、辛い別れを経て再会したイナにとっては、揺るぎない愛の証が欲しいんではないでしょうか。
ちょうどいいところで器用に折り合いをつけようなんて考えが浮かばない、とことん一途な愛なんだと、私はそう思います。


28 件のコメント:

  1. 15話後半もありがとうございます!!!

    今回は、yujinaさんの翻訳のト書きを読んでいて
    本当に感動しました!
    微妙なセリフの解釈だけでなく
    yujinaさんのト書きで、どんなにLove Rainの世界が広がる事でしょう・・・

    16話の翻訳も期待していますが
    お体も大事にしてくださいネ!!!

    返信削除
  2. Yujina様 いつも楽しく拝読しています。
    ふと、覗いてみてよかった~
    お休みにUPしてくださりありがとうございます。

    今日も助手くんがいい仕事してくれましたね~
    今回はイナが切なくて…
    ドレス見た後に…に同感です。
    いつもありがとうございます。

    返信削除
  3. yujinaさん♪

    久々にコメさせていただきます。
    お忙しい中、15話後半のあらすじありがとうございます。

    最後のyujinaさん♪のコメに頷いてしまいました。
    放送は後2話となりましたが、時間のある時はこちらを開いて過去の話を復習しています。

    これからも頑張ってください!

    返信削除
  4. yujinaさんへ♪

    ありがとうございます♪

    一度でも戸籍に名前が兄弟として載ると‥結婚出来ないのですね‥
    知りませんでした ‥親の結婚に、とてもこだわる訳が分かりました。

    ユニの絵を見つめるジュン‥
    30年の時を越えた二人の愛が、今でもその絵から溢れ出していた‥

    せつなさに胸が、いっぱいになりました‥

    見たことのある壁、見たことのある椅子‥
    心の緊張が、ふっとゆるんでくる~好きなところです!
    今日も夢中で読みました♪

    ありがとうございました!(*^ー^)

    返信削除
  5. 拝見しました!^^

    ジュンとハナも切ないけど、とうとう別れを決意したイナが切ないです。。
    再会できたことが本当に良かったのだろうか?とも思ってしまうけど、
    ドレス姿のユニを見たイナにぐっときました。。

    やぱり再会できて良かったんだな。。と思いました。


    ある歌に
    「悲劇だとしても あなたに巡り逢えてよかった」って歌詞があるんですが、
    まさにこのドラマのことかな。。と思いました。

    誰かを好きになるのって本当に素晴らしい。
    素晴らしい分、痛みも辛い。
    でも、そんな痛み。知らないより知っていたい。

    そんなことを思いながらこのドラマを見ています。
    ユジナさんのラブレインには、そんな喜びと痛みが鮮やかに表現されていて大好きです^^

    本家ラブレインはあと2話で終わってしまうけど、
    こちらではまだ5話も楽しめるなんて!
    嬉しいです^^

    返信削除
  6. ASACO(ASAKO)2012年5月26日 18:30

    こんにちは(^o^)
    久々のコメントです。
    なんとも言えない位切ないです。

    ジュンとハナ イナとユニこれから、どうなるんでしょうか!?

    イナは、ジュンの部屋のハナの写真を見て、ジュンのハナに対する気持ちに気づいたんでしょうね!?
    (助手くんナイスd=(^o^)=b)
    そして、ユニも目の事があるから、イナに負担をかけたくなくて、別れようと思ったんでしょうね!?

    戸籍に一度でも兄弟として載ると結婚できないって言ってましたが、逆でも駄目なんですか?

    ジュンとハナが先に結婚して、籍を入れてから、イナとユニが籍を入れるのも駄目なんですか?
    四人には幸せになって欲しいです。

    返信削除
    返信
    1. 久しぶりのコメントありがとうございます^^

      いいところに気づかれましたね~。
      正直、これはわざと黙っていたことなんですが(笑)、子どもたちが先に結婚していれば、後から親同士が結婚することはできるそうです。

      削除
  7. はじめてコメントします。
    いつも翻訳ありがとうございます。
    日本では、連れ子同士が結婚する事は可能なので、そんな話がコメディ
    タッチにドラマ化されたり本や漫画になってますが・・・
    やはり韓国は出来ないんですね。
    だから、そのあたりの深刻さが随分違うんだなと思いました。
    秋の童話を見たときに、血が繋がっていなくても、一度兄妹として育ったら、
    モラル的に結婚は出来ない、そう聞いたのを思い出しました。
    韓国の文化を良く知ってみるとまたドラマも違った角度からみられるんですね。

    返信削除
  8. おーそうなんですね!
    子供達が先に‥
    あー思いもよらなかったです!

    そうなんですね~(*^ー^)
    イナとユニ
     ジュンとハナ‥幸せになって欲しいです(#^_^#)

    返信削除
  9. yujinaさん

    いつも読ませていただいております。
    ありがとうございます。

    このドラマに出会えて、そしてYujinaさんの翻訳に出会えて
    久しぶりに切ないという感情や悲しいという感情に浸らせて頂いております。
    毎日ドキドキしています。

    ドラマは残すところ2話ですが何度も読み返させて頂きます。
    残り5話、首を長くして待っています。
    でも、くれぐれもお体ご自愛下さい。

    本当に、本当に感謝してます!

    返信削除
  10. いつもありがとうございます!!

     韓国と日本の風習(法律?)の違いで理解できないことも
    あるんですね。日本だったら、多少の噂とかには
    なるかもしれませんが、2組とも結婚できるのに。。。
    子どもが先に結婚すればO.Kということなので、ぜひ
    そうしてもらいたい\(^^)/

    PS.ぐんちゃんの美肌は15話の撮影からしわ改善コスメ(TRI-AKTLINE)
       を塗っているらしいですよ。疲れてほうれい線が気になるらしいですが、塗らなくても
       全然美肌ですけどね(*^_^*)

    返信削除
  11. いつも本当にありがとうございます!

    セリフ以外の内容や、yujinaさんのコメントを楽しんで
    拝見させていただいてます。
    動画を見つつ、セリフ確認しつつ・・・忙しく「ラブレイン」を
    楽しんでみてます。
    なんとも、ジュンとハナの切ない気持ちが伝わってきて、最後には幸せになっておくれー!と願いつつブログも拝見しております。
    次の翻訳を楽しみに待ってますー!
    あまり無理せずにお体ご自愛くださいませ・・・。

    返信削除
  12. いつも改めて感動しながら読ませて頂いています。
    yujinaさんの訳とト書きは本当に素敵です。
    情景とそれぞれの想いが痛いほど伝わってきます。

    韓国では戸籍上家族になると血は繋がって無くっても結ばれるなんて事はないんですね…
    全然知らなかったので、親は親!子どもは子どもなんだから!
    なんて思ったりもしましたが…
    そう言う背景が分かると余計切ないです。

    いつもお忙しい中、訳をあげて下さってありがとうございます。
    最後迄楽しみに読ませて頂きます。

    返信削除
  13. 今回もありがとうございました!

    ラブレインの中のみんなが、それぞれ自分ではなく誰かを想って行動していて、切ないけれどなんだか心が暖まるお話だなぁと、いつも思っています。
    yujinaさんの訳とと書きが、それをさらに膨らませていて・・・
    お忙しいのに、心から感謝しています。
    ああ、みんなが幸せに・・・!

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  14. 韓国は日本人の思う以上に血縁に対しての意識が厳格ですね。
    日本ではいとこ結婚は法的にも意識的にも問題ありませんが、韓国の人に聞くと法的には問題ないが近親相姦ほどの感じがして考えられないと話していました。昔はいとこどころか同じキムさんでも同族のキムさん(?)(ユジナさんならそういう文化もご存知でしょうか)みたいなのがあって、そのキムさん同士は親戚同士ということで結婚できなかったそうです。だから男女が知り合うと何を置いても名前を聞いて同じ苗字なら恋愛を避けると。
    日本人が最初に名前を聞かないのは不思議だと言われたりしました。
    私が20年も前に韓国人生徒に聞いた話なので今では感覚が違っているかもしれませんが、ドラマで血縁の問題がしばしば出てきますがその度に彼女との会話を思い出します。

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  15. yujinaさん、お疲れ様でした。

    映像を見るように、息をつめて読ませていただきました。
    助手くん、今回もナイスフォロー♪♪

    ジュンとハナのハッピーエンドを望むのはもちろんですが、
    余命に等しい宣告を受けたユニが、
    光を失うまで、どんな心の動きをみせてくれるのか…
    イナと同じ気持ちで見守りたいです。

    ありがとうございました(^^)

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  16. Yujinaさん、こんばんは(^-^)楽しみにしていました。この回はハングルが分からない私でもイナがユニに結婚を取り止めないといけないという事を伝えたのが分かりました。

    最初はイナがユニを諦めてあげたらいいじゃない!と思っていましたが、30年も想っていた人が生きていたと知ったら、やっぱり諦めきれないでしょうね。。だんだん、イナがかわいそうに思えてきました(T-T)

    でも、最後のyujinaさんが書いてくださった「一度でも戸籍に兄妹と載ったら結婚出来ない」という事実を知ってジュンもハナも幸せになってほしい、イナもユニもみんなみんな幸せで終わってほしいと心から思います。

    Yujinaさんの訳を読んでぼんやりしてたところもハッキリ分かったし、本当にいつもありがとうございます(^o^)
    また楽しみにしています(^^)

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  17. yujinaさん、動画と絡めてドゥク~ドゥク~しながら15話を読ませていただきました。
    刹那さ、切なさ、全開で韓国ドラマの真骨頂に突入してきましたね!

    イナがユニとの結婚にこだわった理由はyujinaさんのご意見に同感です。
    再会し、ユニの気持ちも確信できたイナにとっては確固たる証がないと不安だったんでしょうね。
    でもその証も神の試練からか、子供達の関係を知ったイナにはユニとの結婚に混沌とした気持ちは拭い去ることができなく、断腸の思いで白紙に戻したのは仕方のない決断だとも思いました。

    イナの衝撃の告白にユニは伝えたかった話ができなくなってましたね。
    憶測ですがきっと目の病気のことを伝え、イナに結婚の意思の再確認をしたかったのでは?なんて思ったり。
    あまりの展開にもう前のように大人組、子供組なんて恐れ多くて言えません(⌒_⌒;

    長くなってスミマセン。yujinaさん、また16話を楽しみにお待ちしています。
    ゆっくりでかまいません!どうかよろしくお願いします。。

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  18. 見終わりました‼ コメントも読んでいてよかった‼
    そうなんですね^^ 子供どうしがさきならOKなんだ‼
    ホーッ‼ 韓国では、血が混濁しないように女性は、生まれた実家の父の姓を結婚しても名乗りますもんね。大人組は、結婚と言うかたちはとれなくなってしまいましたが、あなたたちには、30年間かわらなかった愛がこの先も静かに続いてゆくのですから‼

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  19. いつもありがとうございます。
    韓国の法律では一度戸籍に兄弟と載ったら結婚できないなんて、国が違えば色々なんですね。
    ジュンの苦しい気持ちが表情で解っていても意味が理解できるとなおリアルに感じられます。
    なんとかハッピーエンドで終わって欲しいです。

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  20. Yujinaさん いつも有難うございます。
    15話 切ないですね~ どうしてもジュン達に一緒になって欲しかったけど・・実際にイナ達が我慢しなくてはならなくなると初めの頃のイナを思い出し胸が痛みます。

    ミホの存在も可愛そうだけど ジュン達の純愛を阻んで、逆に失敗するケース・・必要な人ですよね。 最後のジュンとハナの見つめあうシーン最高の眼の演技でとてもすてきでした キュンキュンです。

    Yujinaさんの解説で又 脳裏に再現してしまいました。 本当にお疲れ様でした

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  21. 話の展開に、私も張り詰めた想いを同化させながら読みました。
    σ(^_^;)途中、美肌の秘訣を教えて…という、Yujinaさんの呟きにウケマシタ。
    ちょっと力が抜けましたよ〜(#^.^#)

    韓国の血族に対する考え方… そんなに厳格なものとは‼ (>_<)
    ここまできたのだから、ジュンとハナにはハッピーエンドを迎えて欲しいです。

    テソンとミホが仕掛けた映画館デート。意外に強引な行動力を今頃発揮し始めたテソンも曲者ですね。強引な癖に、中途半端なテソン…。テソンがもっと早くから大胆な行動力を見せていたら、物語の幅も出た気がしますが。

    何はともあれ、俳優グンソクの、様々な眼差しで魅せる演技を、この後も楽しみます。

    ストーリーの細い把握は、毎回Yujinaさんの奏でる文章でしています。
    お忙しい中、本当にありがとうございます。楽しみにしてます♡

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  22. みょんsuk2012年5月27日 12:48

    Yujina さん 안녕하세요 (アンニョンハセヨ)

    今回も拝読させていただきました。


    一目で父が描いたとわかった絵。
    古びた絵の具の色  その絵から溢れだす父親の想い 

    イナもまた ハナの写真から息子の気持ちを読みとり ...

    勝手な想像ですが  ジュンは、父が描く作品に人物画は一枚も目にしたことはなかったのかな と

    そして 言葉よりももっと強烈に フォトグラファとしての感性が ユニを描いていたときから

    変わることなく今も 溢れている愛を感じとり 頭で理解していたのとは違う何かが

    ジュンの心に微妙な変化を起こしたような ...


    イナも 今までのジュンの写真にはない 暖かさを 感じとっていたように思えました。

    今までで 一番好きなシーンです。



    ユニの目が光を失うのも そう遠くないことが医師の言葉ではっきりとしましたが


    悲劇の主人公が失明してしまう、安易な設定ではないんです。  ...たぶん


    私も 幼い頃 ユニと同じ病気で療養した(もっと軽かったですが)時に

    「この薬は視力や聴力に影響があります」と医師から言われ、実際 障害とまではいきませんが

    どちらも機能が低下しました。


    残る4話で それぞれがどんな愛の形を選んでいくのか とても楽しみです。


    そして yujina さんのLove Rain が 終わってしまうのは淋しいです。

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  23. みょんsuky2012年5月27日 12:55

    あ、残り5話でした。  スミマセン (((^_^;)

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  24. 昨日から、KNTVでサランピの放送が始まりました。字幕を見てビックリです。
    ユジナさんの訳をそっくり使ったのでは・・・??と思うほどでした!!
    または、ユジナさんが翻訳を頼まれたのでは???と思いました。
    すごいです!!残りあと5話ですが楽しみにしています。

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  25. おはようございます^^ yujinaさん

    うぅっーー ほんとに切ないです…
    どちらも幸せになって欲しいと願うばかりです。

    長年想っててもらってた気持ちを知るってどんな気持ちなんでしょう♥
    きっとすごくすごくうれしくって幸せな気持ちなんでしょうね(#^.^#)

    今はとてもつらい内容ではありますが時折小さな幸せというか温かさを感じさせてくれるところがあるのがうれしいです。


    #その美肌の秘訣を教えてくれ
    ↑私も同感ですっ!! いっつも思っておりますっ!!


    戸籍の件ありがとうございました!
    では先に子ども同士結婚していただきましょう♥^^♥
    そして熟年カップルはその後で…って言いたいところですがジュンママがいましたね^^;

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  26. Yujinaさん いつも楽しませていただいています。
    本当に感謝。一遍の小説を読んでいるような文章と
    ハッと現実に引き戻す緑のコメント(笑)絶妙な
    バランスです。先まで見ていて、うっかり話しそ
    うになるので、ドラマの内容コメントをしない事を
    許してください。

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  27. いつも素敵な翻訳をどうもありがとうございます。おっしゃるとおり、私もまさに、法律を気にしていた一人で、検索してみましたが、確かに、それをいっちゃあ、話が台無しですね。
    兄妹になってしまったら結婚は認められないということですが、連れ子同士の場合には、養子縁組をして初めて兄妹になるので、親同士が結婚してもそれぞれの連れ子と養子縁組をしないで、義理兄妹同士での結婚は、少なくとも日本では認められているそうです。血縁上何ら問題はないと言うことで。煎じ詰めれば、近親婚が経験則で避けられて来た訳で、連れ子同士は例外だということですよね。
    これいっちゃあ、おしまいだわ。ほんと。せつなく我慢していたのが、無意味になってしまうからね。
    ひょっとして、韓国は、日本以上に倫理観を重んじるのかもしれなくて、兄妹関係になってしまったら、だめ。内縁関係も、だめ。なんでしょうね。。。純粋な愛じゃ、なくなってしまうし。。。
    ハッピーエンドを祈るあまりに邪道の逃げ道ばかり考えていました〜!!最大の難関は、実はヘジョンなんでしょうけど。いよいよ、ドラマは最終回に向けて佳境を迎えますね。監督は、収拾のつかないこの状況をどうさばかれるのでしょうね。どきどきのカウントダウンが始まっています。

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