사랑비(サランピ)2話に入ります。
出会った瞬間、ユニに恋に堕ちたイナ。
そして、ユニもイナに惹かれるものの、
優しい彼らはなかなか自分たちの気持ちを表現できないまま、
友人たちに押されるように思いを飲み込んでしまい…。
ではどうぞ。
+-+-+-+
大学祭が行われていた。
ステージでのイナたち3人の歌を多くの学生たちが聴きに来ている中には、ヘジョンたちとやって来たユニの姿もあった。
ヘジョンが自慢げにユニに囁く。
ヘジョン「イナ兄、すごく上手いでしょ」
ユニ「…うん^^」
インスク「黙って聞いてたらイナ先輩のことばっか気にしちゃってさ」
ヘジョン「私がいつ?!」
+-+-+-+
ステージを終え、ドンウクたちと一緒に祭りの催し物を見て歩くユニ。
ユニのそばにはいつもドンウクがいて、彼らの中になかなかイナの姿は見つからない。
ドンウクが得意の柔道を披露すると、拍手をしているユニを指さしてアピールした。
そんな二人の姿に、すぐそばにいながら彼女を遠くに感じるイナ。
そして…
ヘジョンがある催し物を見つけ「イナ兄、これやろうよ」と誘う。
それはカップルの相性を占うゲーム。”愛のキューピット”
「愛する人の名前を記し、その上のハートに弓矢が命中すれば大成功!ぬいぐるみもプレゼントします」と係が説明した。
係「お名前は?」
ヘジョン「ペク・ヘジョンです!」
係「ペク・ヘジョンさんですね。少々お待ちを」
イナ「・・・。」
ヘジョン「違うよ~。私、ぬいぐるみ好きだから」
イナ「ぬいぐるみが欲しいんだな^^」
ヘジョン「うん!」
偶然そばにいて一緒についてきたユニは何も言えずに二人を見守る。
ハートの的に向けてイナが放った矢は狙いを外れ、鈍い音を立てた。
イナ「あ…」
3人の中に流れる沈黙。
2本目を手にとり慎重に狙いを定めたイナは、見事ハートを射抜いた。
ヘジョン「わぁ!さすが!」
ヘジョンにぬいぐるみを選ぶよう案内した係の男性は、ふと隣りのユニに声を掛ける。
係「お隣の方もなさらなきゃ…ね」
ヘジョン「そうよユニ。あんたもイナ兄に頼みなよ^^」
ユニ「(当惑)」
係「お名前は?」
ユニ「・・・。」
ヘジョン「キム・ユニです」
係「お待ちくださいね」
何も言えないユニをチラリと見たイナもまた、無言で俯いてしまう。
今度は「キム・ユニ」と書かれた目の前の的。
イナはもう一度まっすぐそれを見つめて矢を構える。
一度狙いを定めてはためらい…
もう一度構え直して放った矢は、ハートに命中することなく終わった。
言葉なく矢の飛んでいった方向を睨み、2本目を構えるイナ。
彼の目がみるみるうちに鋭くなる。
ヘジョン「2回目ね…」
そうして放った2本目の矢も、ハートにかすることなく消えた。
ヘジョン「何だぁ。何でこんなに外れるの?」
答えることもなく、イナはすぐさまもう一本の矢を手に取る。
こうなったら意地だ。
ヘジョン「これで最後なんだから頑張ってよ」
イナ「・・・。」
ユニ「…もういいんです」
イナ「・・・。」
的から目を離さないイナに、戸惑いを飲み込んだユニは、彼と一緒に的を見つめた。
そして…
声「何やってんだ?」
イナ「?」
他の場所から戻ってきたドンウクの声にイナは構えていた矢を下ろしてしまった。
チョンモ「(催しの説明を読み)キューピットに矢を命中させよう…だって?」
ヘジョン「(ぬいぐるみを見せ)見てよ。イナ兄が取ってくれたんだ^^」
ドンウク「ほぉ~こいつ。俺がいない間に愛を独り占めしようって?ありえないな。ユニのだろ?貸せよ。俺のほうが名射手だろ」
ためらいもなく、イナの持っている矢を掴むドンウク。
イナは静かにその手を払いのけた。
イナ「俺がやる」
ドンウク「・・・。」
そのキッパリした口調にドンウクは言葉を失う。
皆が見守る中、もう一度矢を構えたイナは、今度こそまっすぐハートに向かって矢を放った。
ハートのど真ん中を貫き、するどい音を立てる矢。
ドンウク「おぉ~やるな」
ヘジョン「やっぱり上手いね」
ユニ「・・・。」
チャンモ「・・・。」
黙って道具を台に置いたイナは、そのまま場を立ち去った。
チャンモ「何だよ一体。深刻だな。ホントに好きだったのか」
ドンウク「誰のこと?」
チャンモ「え?な、な、何でもない」
+-+-+-+
日が沈み、学内では学生たちがみんなで歌いながら酒を飲み、思い思いに楽しい時間を過ごしていた。
そんな喧騒から離れ、イナ達5人は芝生に座って飲み始める。
「乾杯!」
各自注いだマッコリを気持ちよく飲み干す中、椀を手に戸惑っているユニにドンウクが気づく。
黙って彼女の椀を手に取り、代わりに飲み干すドンウク。
ヘジョン「何よ~!反則じゃない」
ドンウク「反則でもいいさ」
チャンモ「おぉ~。イ・ドンウクかっこいいな」
イナ「・・・。」
しばらく立ち、ゲームを始めた彼ら。
負けたイナにヘジョンが手を上げる。
ヘジョン「私がイナ兄に質問するね。イナ兄、あの言葉、覚えてる?」
イナ「?」
ヘジョン「イナ兄が人物画を描かない理由。愛する人が現れたら、その人を描くためだって」
イナ「・・・。」
チャンモ「いやぁ~。イナ、そんなこと言ってたのか」
ヘジョン「あの言葉、まだ有効?」
黙って頷くイナ。
うれしそうに笑ったヘジョンは、こっそりユニに微笑みかける。
ヘジョン「分かった。誰なのか期待してるね」
#チャンモが何か口走るんじゃないかとヒヤヒヤした。思ったより気の利いたヤツのかボ~っとしてるだけなのか。
次に負けたドンウクに、またヘジョンが質問する。
ヘジョン「今まで付き合った女の子とユニ、どこが違うの?」
ユニ「・・・。」
チャンモ「そこだよな~。鋭い。おい、答えてみろ」
ドンウク「僕の心です」
ヘジョン「何?」
ドンウク「真心です」
イナ「・・・。」
ドンウク「何だよ?見えないか?俺の真心(笑)ん?」
チャンモ「さぁな~。それ、他の女の子たちにも言ってた気がするけどな」
ドンウク「(小声で)おい、酔ってんのか?」
ヘジョン「そうね。真心には違いないみたい。あんなこと言ってたし。”愛はすまないとは言葉にしない””愛は真心だ”ってね」
ユニ「・・・。」
ヘジョン「真心だからすまないとは思わないんだって」
ユニ「…ヘジョン(当惑)」
ヘジョン「^^」
ドンウク「参ったな…。それさ、実はイナが言ってくれた言葉なんだ」
#いい奴だドンウク。これぞ青春だ(遠い目
ヘジョン「え?本当?」
イナとユニの間に静かな風が流れる。
ヘジョン「ユニはそれを聞いてドンウク兄が素敵だって言ってたのに」
ドンウク「・・・。」
ヘジョン「何よ…。じゃ、ユニ、あんたはイナ兄が言ったことが好きだってことになるわ」
ユニ「えっと…」
切ない沈黙を破るように、花火が打ち上げられる。
5人の頭上でパッと瞬き、次々と消えていく花火。
+-+-+-+
彼らがやって来たのは「フォークダンスの夜」イベント。
ダンスパーティだ。
ヘジョン「イナ兄、踊れるの?」
イナ「見たことはあるけど、こういうのが好きだとは知らなかったな」
ヘジョン「まぁ、パートナーが気に入ったからさ^^ 行こうよ」
ヘジョンに誘われ、進み出ようとするイナをドンウクが引き止める。
ドンウク「イナ、俺、しばらくしたら先に行くわ」
イナ「?」
ドンウク「今日はムードもいいし、このままビシッと告白しようと思ってさ」
イナ「・・・。」
ドンウク「(拳を握り)ファイト!ファイトだって!」
イナ「…あぁ」
会場の中央ではイナたちも混じり、楽しくフォークダンスが続いていた。
一人、また一人とずれていくパートナー。
イナは輪の向こうで踊っているユニが気になって仕方がない。
曲が進み、イナの前にユニがやって来た。
ぎこちなく手を取り合う二人。
腕を組んで周り、体が離れたそのとき…
イナの手は掴んだユニの手から離れなかった。
二人は動きをとめ、立ち止まる。
楽しい音楽の中、そこだけが孤立したように音のない空間に包まれた。
イナ(心の声)「行かないでくれ。そう言いたかった」
長い沈黙の後、ゆっくりと、イナの手は彼女の手首から滑り落ちる。
彼を気にしながらも、次のパートナーへと移っていくユニ。
イナ(心の声)「その瞬間、どうしても僕は…もう止まれはしないと悟った」
+-+-+-+
ダンスパーティがお開きになり、それぞれが思い思いに出口に向かおうとしていた。
ドンウクに呼ばれ、ユニが彼の方へ向かおうとしたそのとき、慌てていた男性のせいで会場に設置された大きなパネルが彼女めがけてグラリと傾く。
「!!!!!」
咄嗟に彼女の元へと走りだすドンウク。
しかし、それよりも早く彼女に飛びかかり、覆いかぶさったのはイナだった。
大きく弧を描いたパネルはイナを直撃する。
+-+-+-+
病院の廊下。
ユニはヘジョン、チャンモと長い間そこで待っていた。
ヘジョン「いつまでも中に入れないなんて、どれだけ大怪我だって言うのよ!」
チャンモ「だよな。医者に任せときゃいいのにドンウクのやつ」
責任を感じたユニはますます下を向くことしか出来ない。
もどかしくてたまらなくなったヘジョンは「気晴らししてくる」と立ち上がった。
チャンモもそれに続き、そこにはユニ一人が残される。
そこへドンウクが治療室から出て来て、あたりを見回す。
ドンウク「みんなどこ行ったんだ?」
立ち上がったユニ。
ドンウク「治療終わったんだ。入りなよ」
ユニが中へ入ると、ベッドに座っているイナの右手にはグルグルと包帯が巻かれていた。
ドンウク「あいつら呼んでくるよ(イナに)おい、患者。安心させてやれよ。ユニ、すごく驚いたみたいだからさ」
ドンウクが出ていくと、二人は静かな治療室に取り残された。
ユニ「・・・。」
イナ「あ…。(右手の包帯を見せ)こうやってれば大丈夫だそうですから。落書き…でも」
ユニ「・・・。」
イナ「…って言っても笑わないか」
じっと彼を見つめたまま黙っているユニに、イナは気まずく右手を引っ込める。
そっと伺うように彼女を見つめ返すと、彼女の瞳は涙で潤んでいた。
ユニ「…ごめんなさい。怪我したときは…本当にどうなっちゃうんだろうって…」
イナ「・・・。」
ユニ「お母さんとお父さんは…私を助けようとして…交通事故で亡くなったんです」
イナ「!…すみません。知りませんでした」
そこへドアが開き、チャンモが顔を覗かせる。
「大丈夫か?」とイナに声を掛け、そこに立っていたユニの様子にチャンモは釘付けになった。
+-+-+-+
病院を後にし、イナはチャンモと共に下宿に戻っていた。
少しためらったチャンモはイナに声を掛ける。
チャンモ「イナ、お前、この兄貴に言うことがあるんじゃなのか?」
イナ「何…を?」
チャンモ「いやまぁな、ルームメイトとして折り入って相談することとか…。例えば女性問題とか」
イナ「・・・。」
チャンモ「それとも…女性問題とか?そうでもなきゃ…女性問題とか?」
イナ「?」
チャンモ「(イライラして)例の3秒だよ!あれはひょっとして」
そこへガラっと扉が開き、入ってきたドンウクにチャンモは飛び上がる。
チャンモ「こんな夜中に何だよ?」
ドンウク「何だ?来ちゃダメか?ユニを送って寄ったんだ(イナの手を見て)…大丈夫か?」
イナ「あ、あぁ。…すまなかった。今日告白するって言ってたろ」
ドンウク「友だちが怪我したのに告白が何だよ」
イナ「・・・。」
ドンウク「またすればいいさ」
イナ「ごめんな」
チャンモ「・・・。(たまりかねて明るく二人の肩を組み)いやー!お前らの友情で泣けるよ!いつまでも変わっちゃダメだぞ。分かったよな、イナ?」
笑いあう3人。
+-+-+-+
ある晴れた朝。
ユニは自宅でお弁当を作っていた。
アトリエではいつもの窓辺で新しいカンバスに向かうイナの姿。
ギブスをはめた右手は思うように動かず、思わずため息が漏れる。
早々に切り上げ、外へ出てきたイナの目に、向こうから歩いてくるユニの姿が見える。
彼に気づき、立ち止まった彼女は、イナをまっすぐ見つめ返した。
+-+-+-+
セラヴィでは今日も集まった学生たちがチャンモの歌に耳を傾けていた。
その中には、しきりにステージにウィンクしてアピールするインスクの姿も。
チャンモ(歌)「愛してる 彼女の名を…口にはできない♪」
インスク「(手を上げ)インスクだってば、インスク!」
…といつの間にかチャンモに入れあげているインスクのもとに歌い終わったチャンモが戻ってくる。
ヘジョン「イナ兄、どんな具合?」
チャンモ「それだよ。飯もロクに食えないしさ、服も一人で着られやしない。俺が着せてやってんだ」
ヘジョン「(ため息)」
#イナに興味津々だったインスクの無関心ぶりに、静かに感心する私w
チャンモはインスクが黙々と積み上げているマッチ棒に気づく。
100段積み上げると願いが叶うというマッチタワーに「私たちの愛を賭けてる」というインスクの言葉に唾を飲み込むチャンモ。
ビビって思わずマッチを抜き、壊したチャンモに、「ひどいわ!」と今にも泣き出しそうな表情でインスクは店を出てしまう。
+-+-+-+
イナはユニと並んでベンチに腰掛けていた。
ユニ「少しは…良くなりました?」
イナ「あぁ…ええ」
ユニ「右手を怪我してると食べづらいと思って、つまんで食べられるように作ってきたんです」
ユニはそっと包みを差し出す。
ユニ「…海苔巻き」
イナ「ちょっと行かなきゃいけないところがあって」
ユニ「あぁ、そうなんですね。それじゃ」
ユニはそれ以上差し出すことも出来ず、一度出した包みを引っ込め、立ち上がってしまった。
ユニ「早く良くなってください」
背を向けて歩き出した彼女に、たまらず立ち上がり、イナは声を掛けた。
イナ「あの…ユニさん」
ユニ「?」
イナ「時間、ありますか?」
ユニ「え?」
イナ「あ…(右手を見せ)ちょっと助けてほしくて」
+-+-+-+
ユニを連れ、イナがやって来たのは楽器店だった。
「最後の一つだ」と奥から持って来たギターをイナに差し出した店主は、少し離れてぎこちなく立っているユニが気にかかる。
店主「お前が彼女を連れてくるなんて何事だよ^^」
イナ「あぁ…彼女じゃないんです。友だちで」
店主「へへっ。そうは見えないけどな」
笑って彼の肩をポンと叩き、店主は店の奥へ戻って行った。
気まずそうに立っていたユニに、柔らかいイナの声が飛ぶ。
イナ「ユニさん」
ユニ「?」
イナ「こっちへおいで」
ユニ「え?」
イナ「助けてくれるんでしょう?」
イナの隣にやって来た彼女は、ギターのソフトケースのファスナーを下ろそうとしているイナを手伝い始めた。
中からギターを取り出し、自分の膝に乗せて撫でてみるユニ。
ユニ「素敵だわ」
イナ「^^ 音を聴かせてもらえませんか?」
ユニ「え?」
イナ「同じように見えても、ギターはそれぞれの音があるんです。同じモデルでも全部違うんですよ」
ユニ「・・・。」
イナ「自分で鳴らしてみたいけど、(右手をみつめ)こんな状態だから」
ユニ「どうやって弾くのかも分からなくて…」
イナ「僕が左手でコードを押さえますから。ユニさんは右手で弦を鳴らしてくれればいいんです」
#↑ここ、最後のイナの語尾が最高に柔らかくて萌え死ねる
戸惑いながらユニはギターを構え、ネックをイナの方に差し出した。
そっと弦を弾いてみるユニ。
Amの切ない和音が静かに響く。
イナ「このコード、聴いたことないですか?」
ユニ「?」
もう一度コードを鳴らすと、イナがそっとメロディーを乗せた。
パッと顔を輝かせ、続きのフレーズを歌うユニ。
そうやって二人の曲が自然とつながっていく…。
+-+-+-+
イナ「ご両親はどんな方々だったんですか?」
楽器店を出て、二人は街を歩いていた。
ユニ「お父さんは国民学校の先生でした。すごく仲のいい両親だったんだけど…」
イナ「・・・。」
ユニ「お母さんがね、毎朝起きて一番最初にすることは、お父さんがプレゼントしたゼンマイ時計を巻くことだったんです。お母さんの時計、ずっと大事にとってあったのに失くしてしまったんです。私、よく失くすんですよ。この間も日記帳を失くしてしまって」
イナ「・・・。」
ユニ「あ…両親は”ラブストーリー”が好きだったんです。それで、また上映されたら絶対観たかったんだけど…」
イナ「…僕のせいで観られなかったんですね。すみません」
ユニ「愛は…すまないとは言わないんでしょう?」
イナ「?!」
ユニ「あ…!い、いえ。愛とかそんなんじゃなくて…」
イナはそこで立ち止まった。
イナ「今、観に行きましょうか」
ユニ「…え?」
+-+-+-+
最高のタイミングでやってきたはずの映画館。
彼らの前に掛かっている映画館の看板は、すでにラブストーリーから別の物に掛け替えられていた。
呆然と立ち尽くすイナ。
ユニ「…終わっちゃったみたいですね」
イナ「他にもやってる場所があるはずです。後で見つかったら一緒に…観に行きますか?」
ユニは黙って頷く。
+-+-+-+
イナたちのラジオ公開放送出演が決まった。
ドンウク「イナはどこなんだ?あいつに真っ先に知らせなきゃ」
+-+-+-+
その頃、イナは自分が普段過ごしているアトリエにユニを連れて来ていた。
まるで自分の部屋に連れてきたかのように、そわそわと片付けるイナ。
ユニ「食べてくださいね。私はこれで」
イナ「一緒に食べましょう」
戸惑いながらも頷いた彼女は、ふと窓辺のイーゼルに置いてあるスケッチブックに気づく。
そこには描き始めたばかりの女性のデッサンがあった。
彼女の視線に気づき、イナは慌ててスケッチブックを裏返す。
ユニ「…すみません。ただ目に入っただけで」
狼狽して彼女の方を向き直ったイナは…
イナ「ヘジョンなんです!描いてくれって何度も頼むもんだから」
ユニ「!」
二人の間に、俄にひんやりとした空気が流れる。
ユニ「あ…。ヘジョンの絵を…描いてるんですね」
イナ「・・・。」
ユニ「制作中だったのにお邪魔しちゃったみたい。私はこれで…」
消え入りそうな声で別れを告げ、ユニは背を向ける。
イナは慌てて彼女の前に立ちふさがった。
イナ「そう言わずに、食べて行ってください」
ユニ「・・・。」
イナ「水を持って来ますから」
イナは彼女を引き止め、急いで走りだした。
+-+-+-+
水汲み場で蛇口をひねり、流れる水を見つめるイナ。
彼がいなくなったアトリエで待っているユニは、彼が裏返したスケッチブックをじっと見つめた。
「イナ兄は愛する人だけを描くんだと思うの」…ヘジョンの言葉が蘇る。
+-+-+-+
ここで区切ります。
チャンモよ、ばっさり切ってごめん。君のことは好きだ。
でも今はちと面倒くさいのだ(ボソッ
素敵です(^.^)
返信削除続き 楽しみにしています♪
ありがとうございます
おはようございます。はじめまして。
返信削除昨日からお邪魔しています。感謝です。
この続き,知りたいところなんです。
楽しみにしています。
ありがとうございます本当に本当にありがとうね!
返信削除じはじめまして。
返信削除昨日から 見させていただいてます
ありがとうございます
話の内容が 細かくわかって
感謝です。
おはようございます。
返信削除早速UPしてくださってありがとうございます。
続きも楽しみにしてます。
昨日は仕事でリアル視聴出来なかったので ユジナさんの翻訳で 続きがわかり感謝です
返信削除時々はいるユジナさんのつぶやきも楽しみにしています
これからもよろしくお願いします
はじめまして!
返信削除ありがとうございます。
すごく助かります。
感謝です。m(_ _)m
翻訳ありがとうございます。
返信削除とっても分かりやすくって
来週の放映がますます楽しみになりました。
yujinaさん、はじめまして。
返信削除映像が浮かぶような素敵な翻訳、本当にありがとうございます。
ありがとうございます☆
返信削除台詞だけでなく描写まで。。。もうサイコーです\(^o^)/
もうLove Rainの世界にどっぷりです~
こんにちは。
返信削除メリの時から、拝見してます^^ ユジナさんの
翻訳が、とても優しくわかりやすくって好きです♪
今回も、素敵に翻訳してくださっていて感謝
しています。
これからがとても楽しみです。
これからも、宜しくお願いします。
いつもありがとうございます!
返信削除翻訳、とても助かります。
そして分かりやすくて、素敵ですね。
始めまして。
返信削除ツイッターを検索していて、ユジナさんを知りました。
翻訳が、小説のような描写で、昨日、見た映像が甦って来ます。
とても素敵に書いて下さっていて、言葉の一言一言が、人物像の
イメージを決定してしまうような大変な翻訳を、すぐに、見せて
頂ける事に、大変感謝しています。
これからも楽しみにしています。
このように素敵な翻訳をしていただけてとても感謝しています。
返信削除私はハングルの勉強を始めたばかりの超初心者なので単語がところどころ
聞き取れるだけで映像だけではストーリーが理解しきれずにいたので
本当に嬉しいです。
このように翻訳されいるのを読みもっと頑張らなければとも
改めて思いました。
ありがとうございました。
これからも宜しくお願いします。
はじめまして 昨日から拝読させていただいてます
返信削除とても素敵ですね 小説を読んでいるようで…!
画像を思い出しながら また泣いてしまいました
勝手ににお邪魔してすいませんm(__)m これからもお邪魔させていただきます
図々しいお願いですがずーっと続けて下さいね
とても楽しみにしていますので 宜しくお願い致しますm(__)m
はじめまして~‼姉がメリーの時にもお世話になったみたいでここを紹介させて貰いました!ハングル訳わかめなので凄い助かってます~!(人´∀`)アリガトー♪
返信削除昨日から拝見しています。
返信削除完璧な訳、たいへん脱帽です。
ご自身も忙しいだろうに、早いアップありがとうございます。
これからも楽しみに拝見させていただきます。
友達から 教えてもらいました~と
返信削除字幕つきで見ていたのですが・・途中で進まない・・・
もう ここまで訳が!ありがとうございます~
背景も書いて頂き 凄くわかりやすいです。
アメブロでブログを書いているので リンクさせてもらいました・・
事後報告ですいません・・たくさんの方に見てもらいたくて・・
つづき楽しみにしています!!
はじめまして。yujinaさん
返信削除昨日ここのブログを知り拝見させて頂いてます。
まだ1・2話とも完全に視聴できませんでしたが
ここで 翻訳して頂いたものを見る事が出来て
本当によかったです。 ありがとうございます~
なんか切ない物語です。゜。゜。(T_T)。゜。゜ウルウル
お仕事もある中で大変だと思いますが
次回を楽しみにしていますので
是非宜しくお願いします。m(__)m
はじめまして。
返信削除お礼を言いたくてコメ残します。
我流でここまでこられたのですね。尊敬致します。
私もやっとハングルが読めるようになったところですが、
これからも頑張ろうと思えました。
本当にありがとうございます。
アップの時間が早朝で・・・
お体を壊しませんように。
昨日から、ブログ拝見させて戴いてます
返信削除1話、2話とも視聴できたので、yujinaさんの翻訳を
見る事ができ、解かりやすくて、ほんとによかったです*
ありがとうございます。これからも楽しみにしてま~す。
はじめまして
返信削除あまりにも素敵な翻訳なので、
感動してお礼が言いたくてコメさせていただきました。
同時翻訳も試しながら見ていましたが、
肝心なところは全然やくされてなくて。
yujinaさんの翻訳は、それこそ、愛の雨のように
美しく流れるような描写で素敵です。
とても大変なことでしょうが、これからも楽しみにしています。
ありがとうございますm(__)m
返信削除とても素敵な訳で一気に読んでしまいました。
これからも拝読させていただきます(*^^*)
はじめまして
返信削除とても素敵な翻訳でコメせずにはいられません。
感動で涙が止まりませんでした。
切なく美しい画面が蘇ってきます。
本当にありがとうございました。
大変なことと思いますが、よろしくお願いします。
はじめまして
返信削除昨日から、ブログ拝見させて頂いています。
とてもわかりやすい翻訳で、本当に助かっています。
ありがとうございますm(__)m
こんばんは。
返信削除いつも、ありがとうございます!!
今回はほとんどスマホで視聴しているので
翌日、こちらで確認させていただいています。
メリのときも、ユジナさんのツッコミも
楽しみでしたので…
また、期待しています。
でも、あまり無理なさらないように、
マイペースで翻訳なさってくださいね!
素敵な翻訳ありがとうございます。
返信削除文面だけでも、映像と合わせて見ても
とても分かりやすく、感動します。
無理せず、ぜひよろしくお願いします^^
初めまして
返信削除どうしても言葉の壁が・・・だったので、有難いやら嬉しいやらで
感謝です(*^▽^*) これからも拝見させていただきたいです。
宜しくお願いします。
私も メリの時から お世話になっています。本当にありがとうございます。
返信削除美しい日本語で書かれているので 訳を見て ますます ラブレインに はまってしまいました。
これからも 拝見させてください。でも無理はされないでくださいね。
はじめまして。とっても楽しみにしていたのにリアルタイムで観れず、ハングルもほとんどわからないところを友達にこちらを教えていただいて読ませていただきました。とても詳しく書かれていて字幕なしのドラマも楽しく視聴することができました。続きも楽しみにしています(^^)
返信削除本当にありがとうございます!!
返信削除こちらで翻訳されたセリフを映像を思い出しながら読む(^^)
素敵すぎます!!こんな、楽しみかたができるなんて、これからも、よろしくお願いします\(^-^)/
yujinaさまの訳、やはり最高です!
返信削除このドラマ、国内放送でよいかと思っていたのですが、
yujinaさまの訳を拝読し、どうもはまってしまいそうです(^^)
yujinaさまの訳 with ドラマなカンジです。
こちらは、楽しみにする一方で何もお返し出来ないのが
申し訳ないのですが、最終話までよろしくお願いします!
もちろん、yujinaさまのペースで!
本当にステキな翻訳ですね♪♪小説を読んでいるようです。1回しかみていない映像なのに目の前に広がっています♪ イナとユニのお互いに気になった仕方ない心の叫びが手にとるようでもどかしくもありますね。ますます引き込まれていってます。yujinaさんのおかけでドラマがわかりやすく楽しみでしかたありません。お忙しいとは思いますが、これからもよろしくお願いしますm(__)m時々入るyujina さんの粒楽しいです♪思わずうんうんと納得しちゃってます☆
返信削除はじめまして、初コメです。
返信削除ある人のブログに載っていて、読ませてもらいました。
リアルタイムで「ラブレイン」視聴出来ないので、動画を見ながら読ませてもらいましたが、とても分かりやすくて良かったです。
ありがとうございましたm(__)m
翻訳ありがとうございます(*^。^*)
返信削除イナとユニのドキドキ感が伝わってくる訳、ホントに嬉しいです♡
間に入るユジナさんの感想も楽しいです。
有難うございます!!
返信削除心から本当に有難うございます!!